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くその足しにもならないblender講座05(IDマスクの取り方)

スタバで、『スリーブもください』とつい 知ってる風ドヤ顔 で言ってしまう小粒男の伊藤です。


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さて今日は、blender - cyclesでレンダリングの際に、IDマスクを取る方法を紹介します。


建築3DCGでは、レンダリングソフトで書き出した画像を、photoshopなどを利用してレタッチ作業を施すことも多いのですが、この際にIDマスク画像があると非常に役立ちます。マテリアルやオブジェクトごとにIDを取ることができれば、床だけ明るくしたり、椅子だけ色を変えたり自由度が上がるので便利です。(他の分野でも幅広く使えると思います。)

さっそく、以下設定方法を記載します。

blender(2.8以降)のcyclesでIDマスクを取る際は、CompositingでCryptomatteを使ってノードを組むことで生成できます。

①プロパティ内のCryptomatteのオブジェクト・マテリアルをチェック

スクリーンショット 2020-03-21 17.02.49

②以下のノードを組んでレンダリング(オブジェクト・マテリアルに接続しています。)

スクリーンショット 2020-04-06 12.45.31

③レンダリングをすると以下の様な画像が生成できます。

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Crymtomatte機能は本当に便利なのですが、現状斜め部分など若干ドットが荒い気がします。(私の設定不備であればすみません)

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そこで、スポイトマークの追加を押して、必要箇所を選択し、cryptomatteのマットとビューアーを接続すると、より精度の高いマスクが生成できます。(白黒)

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スクリーンショット 2020-04-06 12.50.46


以下Cryptomatteについて非常にわかりやすい動画がありましたので添付しておきます。

reference : https://www.youtube.com/watch?v=lTJJqAGnWFM&t=313s


なお、上記の方法に加えて、workbenchでマスクを生成する方法も試しています。こちらのマスクは、マテリアル毎に綺麗に分かれてくれる訳ではないのですが、境界線の精度は高いので利用価値はあると思います。

reference : https://www.youtube.com/watch?v=DfmypJwt5-U


おそらくIDマスクに関しては、別の良い方法やアドオンなどもあると思いますのでご存知の方は是非教えていただけると嬉しいです。

IDマスクを使ってレタッチの幅を広げてみてください。

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以上。1%伊藤でした。再見!


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