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にじロックで過ごした最高にアツい夜

8月2日に開催された、にじさんじ所属ライバー7人による邦ロックリレー配信、にじロック

参加者全員のことをよく知っているわけではなく、邦ロックに至っては無知の極みな私。なので、いろんな意味で勉強させてもらおうくらいの気持ちで臨んだのですが、これがもうとんでもなかった。自宅がフェス会場になりました。

7人それぞれが全力で自分の持ち味を活かし、「好き」を詰め込んだセットリストで魅せてくれる3時間半。これが楽しくないわけがない!リアルタイムかつ最初から最後までノンストップで堪能しました。

そして、せっかくnoteを始めたので、あの熱狂を忘れないうちにレポート記事を書くことにした次第です。

まだアーカイブを見ていない方、この記事でにじロックを知った方は、メンバーごとにアーカイブのリンクを貼っておいたので、ぜひ自分の目と耳で楽しんでみてください!円盤を待たずに当日そのままの様子をすぐ楽しめるって最高ですね。

そして、「見たよ!最高だった!」という方は、楽しかった気持ちを分かち合っていただけれれば幸いです!

加賀美ハヤト

オープニングアクトを担当したのは、おそらく男性ライバー最速で登録者数5万人を達成したつよつよ新人の加賀美ハヤト社長。

普段の温厚で理知的な敬語キャラとゴリッゴリに強いボーカルのギャップがたいへん魅力的です。本番前に行われたリハーサル配信も少しだけ覗いたのですが、これでリハーサル……?と自分の認識を疑うレベルの高らかな歌声に本番への期待値も爆上がり。

もちろん本番は、その期待にしっかり応える素敵なパフォーマンスで、私のテンションを初っ端からブチ上げてくれました。フェスのノリ方を知らない陰キャオタクなりに、腕を突き上げまくり、タオルを振り回し、30分経った頃には既に汗だくでした。ペース配分を考える隙もない……!

歌の合間で観客に呼びかける声も熱を帯びていて、最高にカッコよくてときめいてしまいました。見えるぞ、スタンドマイクを握りしめて熱唱する社長の鋭い眼差しが見える。

個人的ここすきポイントは『鉄風 鋭くなって』のシャウトと、『HIT IN THE USA』でデュエットする小夜ちゃんに対して限界オタクが漏れるところです。キメッキメのイケメンがオタク全開になるところ、大好き。

三枝明那

2番手は、人懐っこい後輩系ライバー、アッキーナこと三枝明那くん。

デビュー後間も無いタイミングで先輩の主催する地獄企画(にじさんじスベ狼)に挑む鋼メンタルっぷりが印象的ですが、歌声は少し前に投稿された『ヤンキーボーイ・ヤンキーガール』で耳にした程度で、どんな歌を披露してくれるのか非常に楽しみでした。

会場後方からステージを見る視点で、ステージとモニター両方に姿を映す凝った画面構成が目に入ったかと思うと、聞こえてくるのは『青い栞』のイントロと(あの花好きなのでめちゃくちゃ嬉しくなっちゃった)、アッキーナの元気な煽り。からの、素直にカッコよく爽やかな歌声。マジかよアッキーナ。ホリケンはどこに行ったんだ

そして2番からは、京子ちゃんのかわいらしく澄んだコーラスが合わさってきます。好き……。フェスの夕暮れ時を意識したと言うだけあって全体を通してしっとり沁みるセトリで、社長のターンでぶち上がった心身がクールダウンしていく流れが最高でしたね。これがエモってやつか。

そして、今回の選曲は彼の音楽的ルーツを知ってもらうためのものということで、それぞれの楽曲やバンドの好きなところや思い出を語ってくれたのが嬉しかったです。「好き」を語る人の生き生きとした様に感化されてnoteを始めたようなものなので……。

雨森小夜

ここからは女子のターンに入りましたね。まずは図書委員かつ放送部のセーラー服美少女ライバー雨森小夜ちゃん。

小夜ちゃんは時々コラボや切り抜き等で目にしていた程度で、なんかやべーやつがいるな……くらいの認識だったのですが(実際いきなり会場を刑務所の慰問ステージにしてきたので間違いなくやばい)、

まさかそんな子からここまでかわいさ100%な歌声が飛び出してくるとは……。意外すぎてビビり散らかしました。

最初の方は全然知らない曲ばかりだったので、そのキュートボイスのせいで00年代アニメの電波系キャラソンかと錯覚したのですが全然そんなことないらしい。混乱。あらゆる曲をかわいさで染められるの、一種の才能ですよ。

バリエーションに富んだ楽しいセトリで(社長のデスボと小夜ちゃんのカワボで脳味噌しっちゃかめっちゃかになる曲もあったりして)、特に終盤で歌ったチャットモンチーが個人的に好みでした。詳しくこそありませんが、ガールズバンドとか女性ボーカルの曲が好きなんですよね。刺さりました。

あとコーラス入れられたの楽しかった。ここに限らず、コメントでみんな一緒になって盛り上げられるのがよかったですよね。

轟京子

お次は褐色ギャルの轟京子ちゃん。
絵は上手なのに自作3Dモデルが大変なことになっていたり、マイクラで自宅にマグマをぶちまけながら魔女のような笑い声を上げたりと、狂気エピソードが豊富と噂の京子ちゃんですが、今回はしっかりかっこよくかわいくキメてくれました。

KEBABUと書かれたTシャツ(ペロッと舌を出した口が添えられてるのめちゃ好き)を着て、ベースを持って登場した京子ちゃん。

「今日はかっこいい京子をみんなに見てもらいたいんで、かわいい京子はいないぜ!」

という宣言通り、いい意味でかっこつけた選曲と、芯のあるかっこいい歌声が素敵でした。

一方、MCパートなどでギャルらしいゆるっとしたかわいらしさが出ていたのも非常によかったですね。ベースをウクレレ扱いされてるの草。手がえらいことになってるのも草。ラストに歌った『ないものねだり』のむくれた感じもかわいかったです。

余談ですが、クレアさんがノリノリでコメント欄にいらっしゃったのも大変かわいかったですね。仲良してぇてぇなぁ。

緑仙

新緑の緑にベガルタ仙台の仙と書くことでおなじみの性別不詳ライバー、緑仙の出番がやってまいりました。
個人的に、にじさんじのシンガー代表は緑仙、ゆめお、でろーん(樋口楓さん)だと思っているので、始まる前から期待マックスでしたね。

緑仙のパフォーマンスは、なんとMCパートなしの約30分間ノンストップ!歌いたい曲がありすぎてそうなったところや、自前でコーラスを用意してあるところから、この機会を全力で楽しんでいるのが伝わってきて嬉しくなってしまいました。緑仙のいい声を最初から最後までたっぷり味わえてさらに嬉しい。すき。

歌声もさることながら、緑仙はとにかく選曲のセンスがいいんですよね。全曲初めて聴いて一発で好きになってしまった。
「このアルバムめちゃくちゃ好きなんですよ」
など、歌の合間にちょいちょい語ってくれるのも嬉しかったです。私もアルバム単位で聴いてみようかな。9mm気になる。あと『テレキャスター・ストライプ』も特にツボでした。

ジョー・力一

はい!!推しです!!!

というわけでここからバカ長いです。オタク特有の早口推し語りも混じります。許して。

歌にトークにネタ動画、何でもござれの器用なピエロことジョー・力一。歌枠など普段の配信を見ていただければ分かる通り、彼の歌唱力は折り紙つきですから、今回もいい声を聴かせてくれるんだろうなとは思っていました。しかし、まさか想像の斜め上を行かれるとは……。

事前の告知から天候不良が予報されていた力一のステージ。雷雨の中入るアナウンスは、音響機材の全滅を告げます。ジョー児ならこの時点で、

「ああ、いつもの口テレレ(口で伴奏をテレレすること)ね」

と察しがつくわけですが。ついたつもりだったんですが。草まで生やしてたんですが。

背景に並ぶ大量のスピー・力一から流れる、がっつり多重録音&ミックスされた口テレレ。いやいやいや待ってくれ。ジョー児これ聞いたことない。完全に度肝を抜かれ引き込まれてしまいました。考えてみれば、あの力一がこんな大型イベントを「いつも通り」で済ませるわけがない。いや、でもさ。誰がそこまでやれっつったよ。最高だよ。

情報解禁時点から大いに期待されていた女王蜂パートを意外性と共に高クオリティで歌いこなし、スピー・力一の爆発によって、完全に単独口テレレの電気グルーヴパートに移ります。というか衣装チェンジまであるなんてどんな大盤振る舞いよ……。道化風情(5万人記念衣装)大好き。

さて、ジョー・力一、「いつも通り」の口テレレ歌唱すら「いつも通り」では済ませてくれません。手拍子を促して観客を巻き込んだかと思えば、そこで行われたのは全6曲をごちゃ混ぜにした人力リミックス。電気グルーヴを全く知らない私、後から有志のセトリまとめを見て曲数を知りました。びっくり。ていうかこれ、いわば最高品質の地獄なのでは……?(地獄とは、ジョー・力一が友人のVtuberと通話する際にぶちかます恐怖のエンドレスモノマネリミックスのことを指します。りきいちファーム19で聴けます)

肺がポリタンクと言われるレベルで途切れることのない電気グルーヴリミックスが終わると、衣装もシックな冬服となり、アコースティックギターの音色と共にエレファントカシマシパートが始まりました。しっとりとしていながらも力強い歌声。楽器が増えていく伴奏。雨模様の空にだんだん光が差すように、ステージはフィナーレに向かっていきます。感動というかなんというか、とにかく心臓がぎゅっとなりました。

『悲しみの果て』をラストに、3部構成のステージは閉幕しました。練りに練られた構成、演出、音響、そしてもちろん歌声。30分間の出番にここまで全力を尽くしてくれることが、嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。

こちらの期待に、それ以上のパフォーマンスで応えてくれる。そんな最高のエンターテイナーに出会えて、好きでい続けてよかった。そして、これからも好きでいられることが、何よりも嬉しい。そんな風に感じました。宝物みたいな時間を本当にありがとう。力一、愛してるぞ。

夢追翔

トリを務めるのはゆめおこと、バーチャルシンガーソングライター夢追翔。

その前にやってた奴がやってた奴なだけに心配されまくり、本人もやりづらいとこぼしていましたね。うちの推しがごめんな……。でも、ゆめおならやりきってくれる。そう信じて、全力で応援しました。

ゆめおの選曲は、バンプ、アジカンといった、私ですら多少は耳にしたことがある王道中の王道。ありきたりと捉える人もいるかもしれません。でも、何のジャンルでもそうですけど、王道に真正面から向き合いしっかりこなせる人ってね、めちゃくちゃすごいと思うんですよ。

盛り上がる曲は観客を煽ってがっつり盛り上げ、誰もがノれるであろう『天体観測』『リライト』をしっかり組み込み、間奏で水を飲むと見せかけて結局飲めない笑いどころを挟みつつ、しっとりとした曲で各パートを締めていく(『ロストマン』初めて聴いたんですが、めちゃくちゃいい曲ですね……)。押さえるべきところを的確に押さえた、最高にアガれるセトリでした。

王道ソングをまっすぐ楽しそうに歌い上げる姿、キラキラしていて本当にかっこよかったです。にじロックというひとつのフェスをまとめ上げ、大団円を迎えさせた夢追翔を、私は尊敬します。トリがあなたでよかった。

フィナーレ

7人のリレー配信が全て終わり、余韻に浸るのもつかの間。23時、全員による『ソラニン』の合唱がプレミア公開されました。恒例のクソデカカウントダウンをバックに、アンコールで埋まったコメント欄の一体感が凄かったことを覚えています。

モノクロ漫画風のMV。それぞれのソロパート。サビのユニゾン。「さよなら」を繰り返す歌詞。掻き鳴らされるギターの音色。全てがどこか切なくて。終わってほしくないな、でも終わってしまうんだな、そんな気持ちでいっぱいになりました。

いつか本当に「さよなら」を迎える日が来てしまったとしても。

2019年8月2日の夜を、どうかずっと忘れずにいたいと思いました。

まとめ

にじロック、とにかく楽しい最高のフェスでした!

ほとんどアニソンゲーソンしか聴かない人生を送ってきたオタクが邦ロックの素晴らしさに触れられた上に、楽しい思い出と紐付けられた大切な曲がたくさんできたこと、心から感謝しています。第2回の開催を心待ちにしています!

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました!

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