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歯の疼きと3年間の口内シェア

以前に親知らずの抜歯のことを書いたと思いますが、今日は矯正のために全ての歯に部品を糊付け、ワイヤーを通してもらいました。

去年の夏に親知らずの抜歯を3本。さらに顎の小ささから、健康な歯を4本。計7本を抜いてもらいました。人生こんなに歯を失うという経験はないので、2020年はなかなか貴重なイベントの年だったと思います。しかしながら、20代で自分の歯が計30本を切るとは思いませんでした。老後が非常に怖いです。

そもそも私の歯列矯正は、出っ歯で顎のない自分の顔を「こいつの顔、なんてブサイクなんだ……」と認識したのがきっかけで、コツコツ貯めたお金で去年から治療を始めていました。矯正はリスクやデメリットも多く聞きますが、鏡を見たときに自分の顔を受け入れずに目線をやれないことのほうが辛く、自分自身を否定する要因を取り除きたいと踏ん切りをつけました。知覚過敏や歯磨きの手間よりも、他人に褒められたり認められていることを受け取れずに「いやでも私はブサイクだから」「いじめられる様なダメな人間だから」と己をサゲ続ける自身の性根が、はるかに面倒くさいと思ったのです。

治療については近所のクリニックで相談したところ、私の顎の小ささでは32本の歯を下げて口元を整えるのは困難なため、まず歯を動かすための「スペース作り」が必要とのことでした。ここ最近までは抜歯やクリーニングを行い、歯の間引き(土壌を整える)作業をしていました。半年にわたる口内工事を終え、やっと今月から「歯を動かす」という工程に移ることに。

装置を付けて約6時間後……全ての歯がムズムズする未知の出会いです。

ワイヤーの締め付け感と、歯の痛痒さでゾワゾワと癖になりそうです。おかげで私の舌は落ち着きをなくし、歯を刺激しない場所を探してヒラヒラと動き回っています。くわえて出っ歯の上からボリューミーな固定装置を歯に盛り付けされちゃっているので、口が今まで以上に閉じられません。今までで一番ブサイクだったので、記念にポラロイド写真を残しました。ほんとに楽しくなっちゃうほどの違和感です。

ちなみに矯正の先生からは「スクリュー(上顎に刺すネジのこと)のときに骨固かったので動くのに時間かかると思いますね~……短くて2年かな。おそらく3年かかると思ってくださ~い♪」と懲役を言い渡されています。

嘆いていてもしょうがないので、今後もいろいろ楽しもう……

……と思ったのもつかの間。

歯磨きがとんでもなく痛かったです。フロスを入れるたびに涙が滲むほど。

初日にとんでもない個性を出してきました。とりあえず寝るには耐えかねる痛みだったので、鎮痛剤を口に放り込んで寝ました。

矯正装置とは、これから長い付き合いになるので、試行錯誤していきます。


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