【朗読】夢十夜 第七夜【夏目漱石】

「夢十夜」の第七夜。忘れていたわけではないのですが、なんだか気持ちが乗らずnoteにあげられずにいました。YoutubeにはすでにUPしているものですが、noteに挙げる際には感想やらなんやら、思ったことを書けるので気持ちの切り替えがついて良いのです。
「第七夜」のポイントはやはり、終わりの部分の深さですね。
目的地もわからぬまま進む船。いっそ死んでしまおうと飛び降りた瞬間、とてつもない航海に襲われる自分。あとは、ただただ長い時間をかけて落ちてゆくだけ。集団への帰属意識が強い日本人ならば、誰もが一度は抱いたことのあるであろう「漠然とした、そして取り返しようのない後悔」を思います。
この物語の「自分」はもしかしたら「アキレスと亀」のように、永遠に海面につかぬまま落下し続けるのかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?