"秋麗が続く日々に目を向ける"
【季節の変わり目という呪縛】
朝晩の冷え込みが冬の訪れを感じさせるようになってきた。
昼間はまだこんなにもぽかぽか陽気なのにね。
10月はなんだか目まぐるしく過ぎ去っていったな〜という感じ。
この時期がいちばん好きだというのに、季節をちゃんと味わえてない気がする。
去年の今頃はどう過ごしていたんだっけ。それすらも朧げな記憶だな。
夏の終わりに「秋は心穏やかに過ごしたい」なんてなんとなく思ったけど、そう思うほどに「なんだか疲れたなぁ」の沸点が下がっていく感じ。
季節の変わり目という厄介な病に毎期しっかりかかっている。そしてなんだかパワーアップもしている。
眠たいのに眠れない夜が続いてたら、妹に真剣な顔で「ねぇ、クマひどいよ」と言われてやっぱりそうだよなぁと笑ってしまうくらいに。
でも、心はわりかし健康だと思う。やっぱり季節の変わり目のせいにしとこ。
【ないものねだりからは逃れられない】
思えば、ひとりだったときはふたりを羨んだりしていたし、家族と過ごしていたときは自立している人を羨んだりしていた。
人間って不思議なもんで、ひとつずつ手にしたら、それを羨んでいたことすらも忘れ去って、次のそれ以上の何かを望もうとしたりしてる。それもさぞ自然な素ぶりで。
自分で散々noteに綴ってきたように、当たり前なんてこの世に何ひとつ存在しないのに。
実家で食べるご飯は温かくて美味しくて涙が出そうになる。
少し前はそれが当たり前だったから、そんな風に思ったことなんてあまりなかった。
家中に溢れる植物や花々も、特別目を凝らして眺めることなんてなかった。
たまに帰るからこそ、こうやって慈しむことができるんだろうね。
こういうことをできるだけナチュラルに身に付けていきたい。
【誰かと一緒の食事はいつだってご馳走】
心待ちにしていた『きのう何食べた?』のシーズン2が10月から始まった。
毎話が宝物のようなストーリーで溢れていて、シロさんとケンジみたいな関係でいられたら、みんなが幸せだと思う。
ふたりの食卓シーンがこの作品の核で、ふたりの関係を良く保つ秘訣なんだと思って見ているけど、食事って本当に大切なんだよなぁって。
生き延びるためだけに食べるのではないのが人間の特権だし、誰かとご飯を食べることこそ、愛だ。
他にも、"今夜すきやきだよ"、"舞妓さんちのまかないさん"、"ペンションメッツァ"、"おいハンサム‼︎"などの食べるから何かを得る作品が本当に大好き。
偶然にもどれも心がちょっと疲れたときに見ていたけど、見終わったときには晴れ晴れとしてた。
身体とおんなじで、心にも栄養が必要ということなのか。
11月がはじまった。心身ともに健康に過ごしたいな。