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"散り散りになった花びらの方が綺麗かもよ"

環境の変化が得意じゃないから学生の頃この時期は毎年憂鬱だった。
なにかが変わるということはわるいことじゃないけれど、必ずしもいいこととは限らない。そのリスキー感がきらい。わるいほうにばかり考えるよくない癖。

春が晴れやかだったことなんてきっとほとんどなくて、いつだってすこし儚い夢心地の上に成り立つ季節だ。
春風は木枯らしよりも寒いってことを思い出す度に、あぁやっぱり春って冷たいのね。と憎みそうになる。すこしだけね。

じぶんのことについて改めてゆっくり考えてみると、ぼんやりしていたことの輪郭が少しずつ浮かび上がるような気がして、曖昧にしてきたことにすこしだけ実感をもてるようにもなった。

ずっと足踏みしていると思っていたことが振り返るとそうでもなかったりして、人生ってなんだか後出しじゃんけんみたいだ。

最近はコーヒーが美味しく淹れられるようになったり、いかにも春らしいおやつを見つけたり、洗濯物がよく乾く天気の良い日が続くだけでも嬉しいと思える。
まだ朝までぐっすり眠れない日はたまにあるけれど、湯船にゆっくり浸かれた日はよく眠れる。
疲れてる日でも外食で済ませずにじぶんで作ると不思議と元気が出る。

生活をするって、精一杯生きることなんだな。

haruka nakamuraのCURTAIN CALLを聴きながら川沿いの桜並木を散歩する日が待ち遠しくて仕方ない。