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昭和餘年の出來事

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昭和餘年という架空の年の出來事。嘘も本當も此處では何も差がありません。
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2022年3月の記事一覧

本を捨てるコツ。

本を捨てるのってみんなとても迷うようだけど、僕はむちゃくちゃな捨て祭りをした時に、本を捨てるための基準をみつけました。おかげで、かつての文学少女、現小説描きな僕でもたくさん手放すことができましたよ! あまり同じ視点を持っている人を見かけない気がしたので、その方法を書いてみようかと思いました。 ★読み終わった本。 1・読まなくても中身を思いだせる本は、ちゃんと自分の血肉になっているので、本は処分する。 2・読んだはずなのに中身を思い出せない本は、自分の養分になる内容じゃな

まあまあミニマリストだった僕のくらし。

★ 思えば「ミニマリスト」という言葉ができる前からものを極限まで減らしてシンプルな生活を営むことを目標としていた。 そもそもは開運したかったことが始まりだった。 運気を上げたくて、いや、彼氏が欲しくて恋愛運をあげたくて風水を始めると「掃除・いらないものは減らす・壊れてるものは直すか捨てる」という教えで、それを徹底的にやってみると出会いは増え彼氏はできいつも何となく恋の匂いがあるような状態に持っていくことができた。 掃除の重要さといらないものがない生活の大切さを身をもって知っ

僕は痛みを忘れて生きているだけ。

小説を書いている時は全て忘れられるけど、小説を書いていないから全て思い出してしまう。 確定申告や仕事の事務処理等々で全然小説が書けてない。「あ、今日何か書かないと発狂する」と思った日は数行書いて気持ちを宥めているけれど。一度書き始めてしまうと書き終わるまで止まらないというか止まりたくないので簡単にスイッチをONにすることもできないのだ。 僕にとって小説を書くことは癒しで快楽で宇宙を感じる第七チャクラでとにかく全てが極彩色に輝き出す極楽装置なのである。 だからそれがない生活

一人称を変える話

前回までのあらすじ 自分の性自認が男子だということに僕は漸く気がついたのだった そういうわけで、自分が男だということに気がついてから、まずは下着から男物に変え、次に服や髪型、カバンなどを変えていって「自分に戻ってきた」感の中で過ごす日々だった。のだが。 ここはやっぱり一念発起して、現実社会での一人称も「僕」か「俺」あたりにしないと完成しないなあと思った。 本当の自分。本来在るべき自分の姿は。 「男に戻る」ことですべてがぐんぐんいい方向へ向き始めた。行動に躊躇いがなくな