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横須賀美術館「糸で描く物語」展

横須賀美術館、最&高👍(いきなり結論)

行こう行こうと思っていたらあっという間に会期末になっていた、
横須賀美術館の「糸で描く物語」展へ行ってきました。
梅雨のため天気が不安でしたが、
程よい曇りで暑くもなく、お散歩日和となりました🚶✨

刺繍をテーマにしたシンプルな展示構成。

だからこそ際立つ、
一針一針縫うしか無い地道な仕事たちとデザイン力。

(ギャラリー内の撮影は不可でした、残念…こちらの記事に魅力を伝える写真がアップされています)

中でも私が惹かれたのは、第1章のルーマニアの可憐で圧倒的な刺繍。
ルーマニア・トランシルヴァニアのカロタセグ地方(北西の地域)の刺繍に魅せられてしまいました。

ルーマニア系・ハンガリー系・ドイツ系…
それぞれ自分たちのルーツを大切にしているのが、その刺繍のデザインから伝わってきます。
膨大な時間を費やして淡々と刺繍を施す…
それはただ服を美しく飾ることを越えて、静かな祈りにも近い行為です。

第2章はイヌイットの絵本のような素朴でカラフルな世界観。
モチーフは人間なのか、アザラシなのか、精霊なのか…
もはや分からないものも多々ありました(笑)
でも、それだけ人間・動物・精霊が近い関係にあるのかもしれません。


そして最後はパリの華やかなオートクチュールから、
現在の刺繍作家さんの作品たち。
刺繍が絵本の原画にもなり、より多様な芸術表現として広がりを見せています。

(好きだった刺繍作家の蝸牛あやさん。色の重なりが繊細で、穏やかな海でさざ波を眺めているような感覚になりました。)

鑑賞後は、胸いっぱいのまま併設のレストランへ。
海を眺めながらの食事、なんて贅沢な時間。


熱々のラザニア。
チーズがトロトロのふわふわで、口に入れたら多幸感…!

思わずデザートを追加してしまいました(笑)

食後は所蔵品展を鑑賞後、屋上へ。

そして咲き誇る紫陽花たち。

自然に入ると謙虚な気持ちになれます。
働いていると、いつの間にか人間中心の考え方になっている自分に気がつく…。

地球には人間以外の生き物の方が多いのに。

海と木々の両方を堪能できる、お気に入りの美術館が増えました。

次回の絵本作家・酒井駒子展も絶対行かなきゃ…!!

横須賀美術館
「糸で描く物語 刺繍と、絵と、ファッションと。」

期間:2021年4月24日(土)~6月27日(日)




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