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海が流してくれる𓇼𓆡𓆉 ⋆


#わたしと海

素敵なハッシュタグ*ˊ˘ˋ

だれかにこの気持ちを話したいわけでもない

でもこのまま家に持ち帰りたくない

何も考えない時間が欲しい


そんな事を思った時、わたしは海へ行く。


幼い頃は
プールのしょっぱい版、としか
思っていなかったのだが。笑
大人になるにつれ
段々と海への価値観が変わってきた


はっきり覚えているのは高校生の時。
わたしは徒歩圏内に海がある高校に通っていた。

文化祭の打ち上げで花火をやったり、
当時の恋人と黄昏たり、
あの海にはいろんな思い出がある。


当時撮影した海


初めて1人で海に向かったのは
高校3年の真冬。

首元にマフラーを巻き、
手袋を付け、
スカートの下にタイツを履いていた。
その日はテスト期間中で
午前中で授業が終わる日だった。

当時進路に迷っていた。
医療従事者になろうとしていた。
実際に今も医療に携わるものとして働いている。

キャリアを考えると大学に行きたい。
でも、国公立大学へ行ける頭脳はない。
私立大学には入れそうだが
医療系大学は学費がすこぶる高く通えそうにない。
弟は大学に行きたいと言っている。

専門なら大学生より
1年早く社会人になり家を出ることができる。
学費もとてもありがたい金額。

私にとってメリットだらけ。

でも。
もしその仕事以外のことに挑戦したくなったら。。と考える。

専門は学歴的には高卒扱いとなるため
それだけで大手企業の応募条件からは弾かれる。

それを考えると
どうしても大学進学を諦めきれなかった。

こんなことを考えてばかりで頭がぐるぐる。

何も考えない時間がほしい。


そんなことを考えながら歩いていたら
その海にたどり着いていた。

真冬だったから
散歩をしてる人なんてほとんどおらず。
たまに近所のおじいさんが犬を連れて
歩いているくらい。

その時の私にとってはありがたかった。
誰にも邪魔されない。

風も穏やかで波音も程よい。
真冬で寒いはずなのに
吐く息が白いのに
海を眺めている間は何も感じなかった。

波音と風と太陽に照らされる海。

波と風が私の重い心の荷物を
流していってくれるのがなんとなくわかった

来た時よりも帰る時の海の方が
澄んで見えた。

この気持ちが
心が軽くなったことを教えてくれた。

現実に戻ると
さっきまで心地よく感じていた風が
急に冷たく、肌に突き刺さるように感じた。

足早にその場をあとにしたが
足取りはとても軽くなっていた。

それ以降
私にとって海は欠かせないものとなる。

大人になった今でも
季節問わずに海へ足を運ぶ。

大自然のパワーは偉大‪ෆ‪.*・゚







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