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ノスタルジアに包まれて

大村あつし
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作詞、作曲、歌、コーラス、演奏、録音:大村あつし

今週は、
「大村あつし、会社を辞めたかったソング」
の第三弾にして最終回です。

さて、いよいよ我慢の限界を超え辞職を決意したものの、当時はなにせ「新卒で入った会社に定年までご奉公するのがまっとうな人間。それができないのはクズ」という時代でしたから、とにかく親に切り出せません。

悩みに悩んだ僕は、「幼かった頃の僕が、今のブラック企業で働いている僕を見たらどう思うだろうか?」と考え、3歳~10歳を過ごした宮城県に一人旅をすることを思い立ちます。

朝、車で静岡を出発して、一泊目は蔵王の麓の旅館に泊まり、翌日、7年間過ごした岩沼市をたっぷりと見て回るという予定だったのですが、子どもの行動範囲の狭さに唖然。

僕は団地に住んでいたのですが、高層ビルだと思っていた団地はあまりに低層で、あんなに大きかった公園や広場もその小ささに愕然としました。
なにせ、よじ登っていたフェンスが、僕の腰の高さしかない有様です。

そして、当時は一大冒険だった阿武隈川の土手に向かうのですが、徒歩5分で着いてしまいました。

1日どころか、午前中で昔の景色を見終えてしまった僕は、天気予報が夕方から雨だったこともあり、そのまま車で20分の仙台に移動し、一度しか行った覚えのない仙台観光を楽しみ、ホテルにチェックインして、持参したギターで部屋で一気に書き上げたのがこの曲です。

さして特徴がない曲ではありますが、ベースを使わずに、代わりにブラスの低音で重みを付けています。
これは、『愛しい君と』( https://note.mu/omura0313/n/n5eb55de2e380 )でも用いている手法です。

また、この曲を完成させたら両親に辞意を告げると決めていたので、レコーディング時に風邪をひいて声がかれていたのですが、早くけじめをつけたかったために、レコーディングを強行しました。

今にして思うと、万全の体調でレコーディングするべきだったと思っています。

大村あつし、メンヘラっていました!(笑)

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初めてさ こんな気持ち
昔の俺に会いたくて 北へ向かった
川のせせらぎ 山の麓の神秘的な宿での一夜
明ければ すぐそこさ

My heart's beating
I can listen to it
ノスタルジア マイ ホーム
ノスタルジア マイ ハート

すべてがとても懐かしく
優しく俺を迎えてくれた
15年の時間旅行

Route 4, Smoke stags
Housing, Abukuma River
ノスタルジア マイ ホーム
ノスタルジア マイ ハート

昔の俺のスモールワールド I miss you
小さくなったスモールワールド

昔の俺が無邪気に駆けている
小さな夢追いかけて

He looks at me with his eyes in sorrow
ノスタルジア マイ ハート
ノスタルジア マイ ホーム
ノスタルジア マイ ハート

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