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I Have No Idea

大村あつし
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作詞、作曲、歌、コーラス、演奏、録音:大村あつし

今週から3回に分けて、

「大村あつし、会社を辞めたかったソング」

をお届けしようと思いますが、これはその第一弾です。

僕が入社した会社は、今の時代でしたらネットで大炎上間違いなしの超絶ブラック企業でした。
それに気付いたのは、入社して数日後。
1週間、大卒、高卒全体の新入社員の研修があったのですが、ある人が講師に質問しました。

「この会社では、労働組合員が一人もいませんが、労働組合に入ると、即座にそうした人を集めるためだけに作った北海道の支社に転勤させられる、という話を先輩社員に聞かされましたが本当ですか?」

講師は「そんなことはありません」と答えていましたが、これは事実でした。
僕は、大学で労働組合の勉強もしていたので(日産の100日闘争なども勉強しました)
「とんでもない会社に入ってしまったかも」
と思い始めます。

その後、高卒はすぐに工場に行きましたが、大卒はさらに1ヵ月の研修が待っていました。
もっとも、すでに情報システム部への辞令が出ていたので、
「コンピューターなんて触ったことどころか見たこともないので、研修はありがたい」
と思っていたのですが、これが「研修」の名を借りた「新人いじめ」であることにすぐに気付きます。

最初の1週間は、海沿いの道に7Km以上にわたって植えられた桜の木に肥料をやったりなどのお世話。
残りの3週間は、剣道、柔道や座禅。

「○○(会社の名前)のために貢献します!」
「○○(会社の名前)に人生を捧げます!」

みたいなことを合唱で言わされるのですが、「馬鹿らしい」と思った僕は、言わないか、言っても小声でした。
すると、問答無用に竹刀で殴られ、3週間で背中が内出血で青あざだらけになりました。

この曲は、そんな頃に作ったものです。

曲自体は、ベースやエレキギターのベースラインは1950年代を意識しており、アコースティックギターと2つの打楽器でスピード感を出して、オルガンを隠し味で使っている、全体的に初期のビートルズをイメージしています。

それよりも、詩で、思う存分会社、そして、その会社に疑問も持たずに従う「社畜」を痛烈に皮肉っています。

大村あつし、突っ張っていました!(笑)

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わからない
なぜに人々は暗闇の中で生きるのか
あそこに見える光に気付いてないのか

わからない
冷たい土の中 人々はなぜ笑えるのか
あの青い空、吸い込まれたくはないのか

黒い物を「白」と言う
それも生きる手段だね
だけど夢さえ見つめていれば
生きていける そう信じたい

真っ青な空のもとで歌い
光の中で踊りたい
このまま腐り果てるのだけはごめんだね

黒い物を「白」と言う
それも生きる手段だね
だけど夢さえ見つめていれば
生きていける そう信じたい

芸を覚えたペットみたいに
飼い主に尻尾を振り生きる
それが正義と言えるのか
わからないのさ
I Have No Idea

俺はCrazy Boy?
I Have No Idea

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