篤があつしに変わるまで 13 『3,000冊を自腹購入!?』
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ボクの履歴書と本の企画書を読み終えた東新宿出版の青森編集長は、原稿に目を落としながら言った。
「これが完成品ですか・・・」
そして、ボクが「はい、そうです」と答えるよりも早く、信じがたい条件付きで出版を確約してくれた。
「5,000冊、刷りましょう。その代わり、そのうち3,000冊は大村さんが購入してください」
「え!?」