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おとこのこが4人 せんろのうえをあるいてる 【ポケモンSVが大好きだよっていう話】

「ぼくも もう いかなきゃ」

初代ポケットモンスターを起動し、自宅テレビを調べると出てくる言葉です。

これは映画「スタンドバイミー」がポケモンというゲームの原点にあることを示唆していて、尚且つMOTHERシリーズの影響を受けて作られた、というのは有名な話。(MOTHERシリーズもスタンドバイミーが原点ですしね。)

2020年9月29日、ポケモンとBUMP OF CHICKENがコラボし、MV「GOTCHA!」を公開しましたよね。このMVの冒頭にも四人の男の子が線路の上を歩いている描写が出てきて、やっぱりスタンドバイミーから始まる展開に感動したことを覚えています。

ポケモンは、少年(少女)の冒険と成長の物語、というものが基盤にあります。

私は子供のころ、初めて買ってもらったゲームがポケモン金で、大人になった今でもずーっと大好きな、愛でるタイプの限界オタです。どのシリーズもプレイしてますし、心から楽しんだし大好きなんですけど、最新作のポケモンSV(ポケモン スカーレット/バイオレット)は、そのストーリー展開に目を見張るものがあったんですよね。

ポケモンSVって、主人公がパルデア地方に引っ越してきたところから始まりますよね。ここまでは今までのシリーズと同じ流れ。大きく違うのは、学校に通うこと。ポケモンの世界って基本的に、10歳になると旅ができるようになります。だからアニメでもサトシは学校に通わず冒険をし、永遠に10歳でした。

オレンジ(グレープ)アカデミーに通うことになった主人公は、学校での学びを通して、自分だけの「宝物」を見つけるという課題を与えられます。学校のサポートを受けながら、課外活動としてパルデア地方を冒険していきます。

その中で、大きく関わっていく人物が出てきます。ネモ、ペパー、ボタンの3人です。彼らもアカデミーに通う生徒ですが、ネモはバトルのライバルとして、ペパーは料理が好きで、そのスパイス集めに協力するという形で、ボタンはとあることがきっかけで関りを持つようになります。(ちなみに、ペパーとボタンは、背景にビターなものを抱えています。重たくはないんだけど、大人でも少し考えさせられるような描写があります。)



※ここからは本編最終ストーリーに触れていきます。
 少々ネタバレを含みます。



大まかなストーリー展開として、この3人それぞれを中心とした3つの大きな流れがあり、友情を育んでいきます。そして大切な仲間となっていく、という展開です。

パルデア地方というのは、ドーナッツ型になっており真ん中に大穴が空いています。この大穴は未開の地で、未だに謎が多く大変危険なため、基本的に人が入ることが許されていません。

3人のストーリー軸をクリアすると、この大穴を冒険する展開に入っていきます。その時に協力を仰ぐのがこの3人なんですよね。

主人公入れて4人の少年少女。あれ、この構成どっかで見たなぁ。

この大穴の最下層部には、とんでもない事実が隠されていました。正直子供向けのゲームにしてはストーリーちょい重め。だけど少年少女たちは、その悲しい事実に立ち向かっていくんですよね。

そしてED。(これまたエドシーランなのがあまりにも豪華)

4にんのこ(といっぴき)が おおきなしれんをくりあし あるいている

なんとね、このタイミングでまたスタンドバイミー要素を出してきたんですよね。初見でそのことに気づいたとき、号泣しました。

少し話は戻りますが、アカデミーの課題って自分だけの宝物探しでしたよね。最初、ポケモンという相棒、というところに着地するんだろうなーと安易に予測していましたが、ちょっと違いそう。

恐らく「かけがえのない仲間、友情」というのが今作のテーマであって、そしてスタンドバイミーへの原点回帰で締めくくられた作品なのだろうと思っています。(そしてそれを25年ぶりに出してくるのはあまりにもずるい。そんなことされたら泣いちゃう。)

ポケモンというゲームは、やっぱりポケモンと人との関係やポケモン自体に注目しがちなんですが、今作は人同士の関係性にも目を見張るものがあって、個人的にそこに心が動かされたんですよね。

ポケモンSVというのは今までと違った要素として、オープンワールドに挑戦されている作品です。前作「レジェンズ アルセウス」ではセミオープンワールドとして発売された意欲作でしたが、恐らくオープンワールドを作るための、実験的な意味合いもあったのではないかと思います。

ポケモンSVに登場するポケモンたちってどの子もこだわって作られていて、動いている姿がかわいくてたまらない。例えば歩くにしても、それぞれモーションが違ったりします。それが何百匹分とある為、おそらくデータ量は半端ないと思う。なのでよくバグが起こります。UIに関しても批判されている部分がありますよね。地図の使いにくさとか、レイドバトルのラグとか。

そういった、仕様上の良くない部分が散見されるのは事実なのですが、それをすべて吹き飛ばすほどのストーリーの良さを感じています。それは私がこういう背景を知っているから余計なのかもしれないですが、たぶん知らずにプレイしていたとしても感動できるように作られています。

EDラストのにくい演出
わたしの かけがえのない  たからものたち


そして つぎのぼうけんへ


DLC発売が近づいてきましたね。本当に楽しみ。
初めて親に買って貰ってから今まで、何度もポケモンの新作発売やコンテンツ追加って経験しているんだけれども、変わらずワクワクさせてくれるのってすごいなーと思います。裏切られたことがないというか。たぶん、おばあちゃんになってもワクワクできる自信がある。

おむ

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