今年読んで面白かったマンガn選

ちょうど博士論文を書かなきゃいけない時期なんです。この記事を書いている時期は。

とはいってもこの企画も途切れさせたくはないのです。
「今年自分が読んだマンガの中で面白かった作品」をピックアップして紹介する企画はこれで3回目?4回目?くらいになります。

マンガファンとしてはまだまだ若輩者で有名作ばっかりを読んでしまっていますが、ぜひここで紹介する作品をお手に取っていただけると大変ありがたいです。

■トリリオンゲーム

存在は知っていたものの、作品のテーマと池上先生の絵でなんとな〜く5,6巻が出るまで読まずに放置していたんですが、今年新しく読んだ作品の中では頭何個か抜けてダントツで面白かったです。ガクくんとハルくんの1兆円稼ぐっていう目的は普通に考えたら非現実的なんだけど、池上先生のリアルなタッチのおかげで一気に信憑性が増します。稲垣先生の原作もいつもながら”転”を欠かないので読後感は随一です。まじで面白いぞ。

■一級建築士矩子の設計思考

こういうマンガを求めてました!作者の鬼ノ仁先生はなんと一級建築士(で元エロマンガ家)という超魅力的で異色の経歴の方で、それに裏付いた建築設計事務所のお仕事や建築法規等がこれでもかというほど詰め込まれています。だがわかりやすく楽しく読める。専門性を持つ技術職と社会との架け橋にはこういう作品の存在は極めて大きいと思うので、いつかは研究者版の矩子みたいなマンガの制作をしたい!あと、こういうマンガを読むとお酒が飲めない自分の体質がちょっと悲しくなります。

■往生際の意味を知れ!

知人のおすすめで読んだんですが、これもトリリオンゲームに負けず劣らず抜群に面白かったです。元カノと再会するっていう設定に真新しさはないんだけど、絶対不穏なことが起こる設定で先が気になっちゃうよね。最後まで誰が味方なのか敵なのかが読めない展開なので、ぜひ一気読みを推奨したい。余計なお世話なのだが、個人的には結末をもっとハッピーエンドかバッドエンドに振り切って欲しかった感じがする。

■好きな子がめがねを忘れた

言うまでもないです。小村くん、三重さん、末長くお幸せに!

(以下おまけ:今年アニメ化もしましたが、ちょっとした表情とか唐突な1ページのぶち抜きみたいな感情の表現が至高なので、藤近先生の作品は絶対原作で読まないと損。ちなみに僕はめがね忘れたことないです。)

■アスミカケル

少年誌には絶対必要なんですよ、こういう男臭いスポーツマンガが。『火ノ丸相撲』の川田先生の新作ということですごく楽しみにしていたんですが、想像通り作画は見やすいし、MMAを知らない人に対する配慮も十分だし、登場人物も過剰に多くないしでめちゃくちゃ読みやすいです。なんといってもパッとしない主人公が強いやつ倒す瞬間はスカッとします。

■ピッコリーナ

やっぱ好きなんですよね〜ハルタ作品のファンタジーな雰囲気。「焼き鳥屋でバニーガールと出会う」って設定何食ってたら思いつくんだよ(やっぱ焼き鳥か?)。主人公もヒロインも健気で、永遠に暖かい目で見守っていたくなります。ハルタ作品は新刊のペースも遅く、それがまたファンタジーな雰囲気とか登場人物たちのピュアな恋模様をブーストしてくれるんですよね。今年ジャケ買いした作品の1つなんですけど大当たりでした。

■ママはテンパリスト

いまさらすぎますが東村アキコ作品デビューしました。おもしろ人間の周りにはおもしろ人間が集まるという引き寄せの法則(?)をコミックエッセイという形で読める作品もそう多くはないのでは。なんといっても作品の勢いがすごすぎます。そのおかげでしょうか、コマ割り等は少女マンガ準拠なんですが一切読みにくさがなくシンプルに笑えました。研究者版のコミックエッセイとかいつか出てきたら良いなと、テンパリストを読んで改めて思います。

来年は社会人デビューということもあって、忙しくなるのが目に見えています。一体どうなっちゃうのでしょうか?!
この企画を継続できるレベルには引き続きマンガを読み続けるのが目標です。というかそれをしないとメンタルがやられるのでね。

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