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なかったこと

街の上でという映画を観た。
イハが過去に付き合った人を地質1人だねって青に
話しているシーンと最後のお披露目会での田辺が町子に
存在の否定じゃんか、なかったことにしたんですねって
怒っているシーンがとても心にくるものがあった。

青は卒制映画のキャストとして呼ばれたのに
演技がぎこちなくて結局カットされてしまうのだけど、
イハの元彼は3人なのに地質1人なのも誰かの中で
なかったことにされた存在って言葉には表せない寂しさがその人にある気がした。というか、ある。

私は過去に9ヶ月付き合った人がいたのだけれどその彼は私の女友達に付き合ってなんかなかったと話していたようで未練なんてないけれど、なかったことにされるって凄く寂しくて。よかったことも悪かったこともあれは全部私の幻想だったのかなて思ったりして。その話を聞いたときは捨てられずにいた彼から貰ったお互いの名前が彫られたブレスレットを捨てた。

未練とは曖昧な結末になってしまったときに残る。


たまにあのとき私、大事にされてたのかなって思う。
そのくらい言葉にしないと確認できない何かがそこには
あって、伝えることの大切さに気付かされる。


忘れられない夏のあの人は私に沢山言葉をくれた

楽しみだね!俺もだよ! この二言で嬉しかった、
おはようとおやすみの喜びを教えてくれた。
繋がりを絶ってしまったけれど、沢山のはじめてを
教えてくれて有難うの気持ちで私はいっぱいだよ。



不器用な言葉じゃなくて素直な言葉で、
相手に気持ちを伝えることを心がけている。
雪がまた青と一緒にいたいと思ったときのように
誰かとの物語を自己完結で終わらせないように。


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