【雑談】監修について、今一度考えを変えていく必要性。

20数年この企画という仕事をしておりますが、時代に添って原型の造りや見せ方・表現方法などは異なります。流行というのは原型にもあります。
それは時の流れもあるのですが、版権先もだいぶ変わってきました。


昔はアニメやゲーム、玩具が好きだからの延長上で各娯楽コンテンツは拡大を広げてきたと思います。今はソーシャルゲームが流行りなので、ゲーム中のモデリングや複雑なデザインのイラストからの商品化が増えました。

ソーシャルゲームキャラの立体化・フィギュア化に当たって版権先もイラストを描く方。デザインする方。IP管理する方etc…数多くの方が関わっている作品が大体を占める状態となっております。

アニメーション制作も大勢の人が関わっている作品なのですが、版権的な管理は集約しており、版権担当者(+作者)だけということが大半でした。(という印象です。)

さて、そのソシャゲの立体化の際に、確認する人が増えたことにより、まとめるのが大変な時代だと感じております。
元イラスト準拠なのか。それともゲーム中のモデリングなのか。はたまた別の1枚絵でいいのがあるので、それを基準としてしまうのか。

完結に言えば、イラストはイラスト。フィギュアはフィギュア。
それぞれで魅せ方が異なるので、イラストとまるっきり同じフィギュアはパッと見で「似ている」と思うでしょう。そのまま飛び出してきたような表現はそれはそれで素敵だと思います。
ただ個人的にそれ以上の魅力を見出すことがちょっと難しい時代なのかなと感じ悩ましいです。原型師特有の味が結構抜かなくてはいけないかと。

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