ECのアリババが雑貨セレクトショップをやるとこうなる。オン・オフラインデータのこれからの使い方 | 淘宝心選
【一言で言うと】
アリババが展開するOMO型の雑貨セレクトショップ
基本情報
展開する国:中国
店舗数:2(2018年6月時点)
設立年:2018年
売上:―
なにが特徴か
アプリによって全てがオンラインに(Photo by: Tech in Asia)
「淘宝心選(Taobao Xinxuan/タオバオシンセン)」とは、中国のEコマースカンパニーで、世界最大級の流通総額を誇る「阿里巴巴(アリババ)」傘下のECサイト淘宝(タオバオ)が展開するショッピングチャネル、製品ラインのこと。その特徴としては食品をはじめとして、生活雑貨や電化製品などの「膨大なECデータをもとにした商品展開」と「アプリを活用したOMOの仕組み」の2点が挙げられる。
1. ECデータをもとにした商品展開
淘宝心選では、淘宝自体の膨大なECデータをもとに、消費者のニーズを素早く把握し、商品の企画・設計・配送を独自網で展開している。展開する商品は消費者からのリアクションをアプリベースで確認し、さらにラインナップが最適化されていく。
新店舗がオープンした際には大勢の客が来店し、わずか数時間で店内の商品がほとんどなくなるなど、非常に盛況で、陳列されている商品だけでなく、様々な日用品が購入できる自動販売機なども設置されている。
2.アプリを活用したOMOの仕組み
淘宝心選の利用客はスマートフォンのアプリを活用することで、買い物をより便利なものにすることができる。
例えば、店内にある各商品には、電子ペーパータグが付いていて、スマホからタグを読み込むことで商品の詳しい説明を見ることが可能だ。また、その場でアプリでの注文にも対応している。商品のタグをアプリでスキャンして商品を注文し、配送は自宅にといった形だ。
もちろん店舗での購入も可能で、その場合も会計は電子決済となっており、利用客は店内のセルフレジを使用する。決済手順は以下の通り。
① 商品の電子ペーパータグをセルフレジで読み取る
② 自分の淘宝会員のQRコードをスキャン
③ アプリに登録している決済方法で支払い
店舗における購買行動がデータとして蓄積されるため、淘宝などのアリババ関連のサービスにおけるオンラインでの購買行動と併せて、利用客の動向を常に把握できる。そのため、オン、オフラインにまたがり、顧客ごとにサービスを設計することができる。
Banner Photo by Benjamin Sow(Unsplash)
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参考
Xinxuan公式サイト:https://good.world.tmall.com/
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