スタジアムに行こう
最近麻雀みたいなクソゲーからは足を洗って(手を切っての方が正確か)、スポーツばかり見ている。スポーツは結果がわかると面白くないので、Twitterもあまり追いかけなくなった。ネタバレ禁止って言っても流れてくるものは止めようがないから、見ないようにするしかない。
僕は洋の東西を問わず野球も、サッカーも観るし、NFLもNBAも観る。日本のBリーグだって観る。ボクシングや総合格闘技も観る。だから別に麻雀をしなくても暇を持て余すと言うことはない。
それぞれのスポーツにそれぞれの面白さがあって飽きない。でも、エンタメの熱狂はやっぱりLIVE感が必要だというところはどうしてもある。録画や見逃し配信だと自分一人でしか楽しめないけれど、LIVEならリアルタイムで見ている人々の興奮も同時に知ることができて、それがまたエンタメのスパイスになる。
だから、エンタメは長々やらない方がいい。間延びしてしまう。エンタメの興奮を持たせるのはだいたい3時間までだろう。スポーツのイベントはだいたいそれくらいに設計されている。映画もそうだ。SuperBowlの熱狂が4時間もつのは、ハーフタイムショーのクオリティも高いからだ。ハーフタイムショーを入れるなら、そのクオリティにはこだわらなくてはならない。
野球だけは3時間以上かかることの方が多いけれど、野球は基本的にイニングの合間に休憩を取ったり、ちょっとした演出を入れる要素があるからで、プレー以外の部分が長時間の視聴に耐えるようになっている。
その一つが、MLBでクローザーが出てくるときの登場曲だ。「アガる」曲が多くて、つい身体が動いてしまうようになっている。手拍子だったりダンスだったり。
最近だとNYメッツのEdwin Diazが使っているTimmy Trumpetの「Narco」って曲がいい。リズムやトランペットのソロがラテンっぽくてめっちゃアガる。
クローザーはブルペンから登場してマウンドに上がってくるだけではなくて、そこで投球練習をするから、2~3分くらい演出に使える。だからミニライブ的に本人が出てきて演奏してくれちゃったりするわけだ。
昔、SDパドレスにTrevor Hoffmanっていう絶対的クローザーがいたんだけど、その登場曲も良かった。AC/DCの「Hells Bells」という曲で、鐘が鳴り響く中、絶対的守護神が登場するというのはそれだけで一つのショーになっていた。上原浩治の登場曲(Darudeの「Sandstorm」)も良かったね。
こういう「ちょっとした演出、工夫」はいろんなエンタメが取り入れていて、バスケやアメフトならタイムアウトの時にチアリーダーが出て、かなりのレベルのダンスエンタメをしてくれる。「はえー」ってなる。
こういうのはスタジアムやアリーナに行かないと観られない。TVではこの部分はCMが入ってしまうからだ。
音楽というのは、人の記憶にかなり密接に結びつくので、ある曲を聴くと、その曲を聴いていた当時の記憶がよみがえるというのはわりと頻繁にある。
僕がAC/DCを聴いていたのは中学生くらいの頃で、「海外」というものにそこはかとなく憧れた時代だった。
ぶっちゃけた話、僕はヘヴィーメタルとハードロックの違いも分かっていないんだけど、ティーンエイジャーの頃に感じていた気持ちを、「Hells Bells」を聴くと思い出す。
当時はまだアナログレコードだったから、「プツッ」という独特のノイズまで思い出したりする。
どれだけ配信ネットワークが発達しても、「現場」にいないと味わえない空気があるから、LIVEにはやっぱり行くべき。せっかくのLIVEイベントのクオリティが低いとそりゃがっかりするけど、それもまた記憶に残るよ。
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