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そのサッカーを疑え!

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2023年6月の記事一覧

日本人監督には無理なのか。スパーズ監督に就任したポステコグルーが眩しく痛快に映るワケ

日本人監督には無理なのか。スパーズ監督に就任したポステコグルーが眩しく痛快に映るワケ

 これまでに伝わってきた移籍話の中で、筆者に最も強いインパクトを与えたのは、アンジェ・ポステコグルーがトッテナム・ホットスパーの監督に就任するという報道だ。横浜F・マリノスからセルティックに渡り2シーズン。国内リーグでチームを連覇に導き、2年目の2022-23シーズンはチャンピオンズリーグ(CL)本大会にも駒を進めた。

 ついこの間までJリーグで采配を振っていた監督が、古橋亨梧、前田大然、旗手怜

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ストーンズを探せ。森保ジャパンがマンチェスター・シティから学びたい縦への流動性

ストーンズを探せ。森保ジャパンがマンチェスター・シティから学びたい縦への流動性

 欧州の2022-23シーズン。最も印象に残る試合はチャンピオンズリーグ準決勝マンチェスター・シティ対レアルマドリードの第2戦だ。マドリードで行われた初戦を1-1で折り返した、そのリターンマッチである。

 結果は4-0。マンチェスター・シティの大勝に終わったが、この一戦を語る時に外せないのは、試合の形勢を分けることになった先制点のシーンになる。右ウイングのベルナルド・シルバがシュートに至るまで、

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作戦的にもっとワクワクするエンタメ性溢れるサッカーを。それができる環境がいまの日本代表には整っている

作戦的にもっとワクワクするエンタメ性溢れるサッカーを。それができる環境がいまの日本代表には整っている

 ガンバ大阪のホーム、パナソニックスタジアム吹田は眺望のよいスタジアムとして知られる。名古屋グランパスのホーム、豊田スタジアムしかり。ご承知の通り、6月15日、20日の両日、日本代表はそれぞれのスタジアムでエルサルバドル、ペルーと親善試合を行った。

 結果は6-0と4-1。エルサルバドル戦の結果は、相手が早々に退場者を出したことと深い関係がある。どう評価すべきか難しい試合だが、日本のサッカーが単

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大学の数が人口10万人に対して日本一。京都府は日本サッカーの改革に適した土地柄か

大学の数が人口10万人に対して日本一。京都府は日本サッカーの改革に適した土地柄か

 Jリーグチーム、アマチュアチーム、大学生チームが同じトーナメントを戦う天皇杯。6月7日には2回戦が行われ、ガンバ大阪が高知ユナイテッドに敗れる波乱が起きた。G大阪がJ1で、高知はJFL。両者の関係を1部対4部と言い換えれば、番狂わせの程がうかがい知れる。

 惜しかったのは、アジアチャンピオンズリーグの覇者でもある浦和レッズに対し、90分を終了して0-0、延長前半14分に決勝ゴールを許し敗退とな

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