羊毛フェルトの道具について

ぼくは音楽の機材が大好きだ。もう音楽が好きだから音楽の仕事をしているのか、機材が好きだからなのかわからなくなっているほどである。とあるゴルフコンペの際に「機会が友達」というニックネームを付けれれてしまったくらいだ。

羊毛フェルトいう「機材」に当たるものは、「道具」と呼ばれるものであろう。その性質上、音楽機材よりはシンプルなものが多いが、これも非常に奥が深い。素人目にみると、違いはよくわからない場合も多いのだが、実際に作業をしてみるとその使い心地や、用途が大きく違っているのが分かる。そして適切なタイミングで、適切な道具を使用する事により、レバレッジがかかった様に作業効率が増す。これが、専用の道具の最大の魅力である。

1:針

羊毛フェルトで最も大切な道具を一つ挙げるとしたら、それはなんと言っても「針」になると思う。羊毛で使用する針は、先にいくつか突起が付いていて、そこに羊毛が絡む事で、刺す度に羊毛が固まっていく。そしてその太さによって、用途が異なり、間違ったものを選択するとなかなか上手くいかない。メーカーによっても刺し心地が違うので、更に奥が深いものとなっている。

2:マット

ぼくも最初は何でも良いのでは?!と思っていたのだが、羊毛を刺す時のマットも非常に重要だ。これもメーカーにより、厚さ、質感、色などが千差万別で、初心者はどれを選べば良いか本当に分からない。妻曰く、使ってみないと分からないので、色々と試してみる必要がある様だ。ぼくはクロバー社製のものが、針で刺した時の感触がしっくりきた。しかしマットの色と同じ色の羊毛を刺す時は見えづらくなってしまうので、別のものが良いと感じた。奥が深い。。

3:羊毛

正確にいうとこれは「道具」ではなく「材料」にあたるのだと思うが、これまた探究のしがいがあるものである。例えばハマナカ 社製の「ニードルわたわた」である。素人目には全く同じ様なフワフワの「ワタ」に見えるのだが、普通の羊毛よりも数段固まりやすい。大きな作品を作る時の土台としては必須であろう。その他色も本当に無限と思えるくらいの種類があり、それを更に混ぜたりする事により、自分なりの色を作り出すことも可能だ。

道具は使いこなしてなんぼ

他にも色々と道具はあるが、基本的なものはこの辺りである。本当にこれだけでも奥が深い。それゆえ、めんどくさがっているとテキトーに道具を選んでしまって、実は損をしている事もあるかもしれない。本当に道具を使いこなすには、しっかりと研究をして、それぞれの違いを把握した上で使い分ける事が必要だ。

楽曲製作でも、羊毛フェルトでもその「機材」や「道具」を使いこなすことによって、自分の実力を最大限に発揮できる様になる。どんな世界でも探究心は大切だなと心底思う。


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