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コロナ禍でも移転を決意した理由

雨の神田明神にわざわざ来るような人はほとんどいません。これも神田明神の裏にオフィスを構えているからこそ、撮れる写真かもしれません。と言いながら本日は快晴ですが。。

今日はコロナ禍なのにオフィスを移転した話を書きたいと思います。

移転する前は、新橋にオフィスを構えていました。4階なのに階段という上に行けば行くほど坪単価が下がるという今どき珍しい物件で、入居時に検討してたレンタルオフィスよりも坪単価が安いという珍しい物件におりました。

元々コストにうるさい会社(というか私がうるさいのですが。。)としてやってきた中で、このコロナ禍の状況でオフィス移転をするという選択肢は、当初はあまり想定していませんでした。

それでも移転を決意した理由は、私たちがサービスを届けているお客様の中心が高齢の経営者様であるということが大きな理由でもあります。過ごしやすい季節であれば良いのですが、夏の暑い最中、事業承継をどうしようと悩んでいる高齢の経営者に4階まで階段をあがってもらうという苦行を強いているような状況。またメンバーもシニアが多いという構成の中で、エレベーターは欲しいな~という声なき声(笑)そして、これからも多くの想いある小さな会社を支援する上で、同じ志に集う仲間を集めようと考えたときに、階段で4階。ちゃんとした会議室が無い。という環境ではなかなか採用が出来ないという現実。そして、コロナ禍であればこそ、「密」な状況にメンバーを押し込んでいるという状況を打開したいと考え、移転を決意しました。

階段

しかしながら、コストにうるさい経営者としては、坪単価は譲れません。。最初はベンチャーらしく渋谷とか考えてましたが、家賃相場を調べただけで選択肢から消えてしまいました。結果、新橋でも指折りの低価格のオフィスと坪単価が変わらない現在のオフィスに移転してきました。

ご存知の方はよくわかると思うのですが、4駅使えて便利と言われて移転してきましたが、つまりはどこからも遠いということです。。

それでも雨の神田明神に手を合わせられる環境というのは、いろんな不安を抱える経営者の一人としては、大変ありがたい環境だと思っています。「人事を尽くして天命を待つ」ではなく、天命を受けられるよう日々参拝も欠かしません。

表札

もう一つ大事にしていることがあります。こちらは弊社の表札ですが、右端に金粉と蒔絵で装飾した鶴の絵を、無理を言って父につけてもらいました。私自身、山中漆器の職人の息子であり、父のような経営者が紡いできた次世代に残してもらいたい事業を、「たとえ小さな事業であっても、大切に繋いでいくためのお手伝いをする」ことこそが弊社の存在意義である。ということを毎朝思い起こせるようにと考えてのものでしたが、本当に毎朝勇気づけられています。

実は移転したのは年末だったのですが、このnoteを書いているのが4月に入ってからということでして。。弊社が運営する事業承継支援プラットフォーム「ビズマ(https://bizma.jp/)」のリニューアルがこの4月であったということもあり、それに向けて全力で取り組んでいてからなのですと、最後に言い訳させてください。(笑)

ご挨拶の出来ていなかった取引先の皆様、ぜひ神田明神にお越しの際は、お立ち寄りくださいませ。今後ともよろしくお願いいたします。m(_ _)m


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