覚悟はしてたがきつい日曜日。

 前回保護入院になったきっかけとなった工事の騒音と振動。今回は隣ではなく我が家の屋根の補修工事でダイレクトにやってくる。父親も前回この件で暴れたのをトラウマとして覚えてて、この一週間毎日のように「日曜日工事あるからな。またうるさいけど辛抱してな」という感じで釘を打ち込んでくる。あらかじめ言われるのもなかなかにしんどい。

 自分としてもできれば工事でメンタルをやられたくはないが、かといって家を出てまですることもなく。うちの近辺で行けるボードゲームカフェなんかを探してみたけどやっぱりなかなか見当たらない。一応ひとつ見つけられたけど、定休日が日曜日。カフェで日曜休みってやる気あんのかなと思いながらそっと閉じた。ボードゲームといっても何が置いてるかは店次第だし、将棋や麻雀、最近ハマってるバックギャモンなんかは多分専門店でどうぞって感じがする。全く知らないルールのゲームをいきなり遊ぶのも難しそうだし、やっぱり敷居が高そうだ。

 そういえばもう長らく麻雀牌を触ってないなと思って、麻雀アイテム一式を引っ張り出してきた。ちっちゃいサイコロに起家マーク、各種点棒、そして牌(季節牌付き)。PCデスクの上に牌を並べてカチャカチャと小手返し(ツモ牌と手牌の右端の牌を一瞬ですり替える技)をやってみたら、失敗の連発。マットじゃなくてスルスル動くというのもあるけど、右手がもう覚えてない感じだった。こうやって衰えていくんだなぁと思うとなんとも哀愁が漂う。まぁこうした牌の扱いは褒められたもんではないし、ネット麻雀では山牌から引いてくるという概念もない。そのかわりコンビ打ちなんか以外ではイカサマが絶対に出来ないし、牌譜はあとから確認出来て、ある程度は納得のいく証拠を得られる。
 ネット麻雀は基本的に山牌の生成は完全ランダムだと思ってはいるけど、リーチをかけたあとに「發」「中」「白」を立て続けに引いて、全て下家に鳴かれ大三元の包(責任払い)が確定。そしてその直後に和了されてぶっ飛ばされたという偶然とは思えない現象に出くわしたことがあって疑念は持ってる。人和(最初にツモる前にロン和了するというレア中のレア役)に振り込んだのよりえぐい思い出のひとつだ。
 麻雀は将棋なんかと違って、なんとか耐え忍んで最善手を打ち続け最小限の損失におさめられたといっても次の局にご褒美が待ってるものでもない。これがつまらない要素でもあるが、醍醐味でもある。麻雀は人生に似ていると言われるのはこうした部分が大きそうだ。初級者は運ゲーだギャンブルだと言って、中級者は技で勝てると言って、上級者になると結局は運なんだと悟る。こう見ると初級者と上級者は同じ運ゲーだと言ってるけど、捉え方がかなり違うのが麻雀の奥深いところ。
 大体運8技2ぐらいの比率だと言われてるけど、上級者はこの2割の技を徹底的に磨き上げているから面白い。ツキがきたら捕まえ放さない、ツキがくるまでは余計なことをせずじっと待つのは釣りにも通ずるものがあると思う。実際オラオラ系な打ち手よりも太公望のようにどっしり構えて打ってる人のほうがよっぽど怖いしな。


 そんな感じで金曜日、朝から雨だったので急いで電車で精神科へ通院。9時予約のところを8時59分に滑り込む慌てっぷりだった。カウンセリングも診察も相変わらずだったけど、最後に主治医が「あぁそれと、これから主治医変わるから」と急に切り出してきた。どうやら主治医は入院患者のほうに移るみたいだ。次の主治医は同年代の男性らしい。「やさしい人よ」と言うが、同じく「やさしい先生ですよ」と言われてこの人だしな、信用は出来ない。診断書の中身にも影響するし、来月の初対面時は気持ちしんどさマシマシにして臨もうと思う。今の先生より良い人だといいんだけどな。

 薬局は22番。入った時は11番ぐらいの調剤だったから結構待たされた。ぴよ将棋でもやるかと起動してみたら、「実戦詰将棋が実装されました」と書いてた。詰将棋は苦手だけど実戦風なら勉強にもなるしやってみるかと挑戦。レベルは3段階で1~3手、3~7手、5~11手というラインナップ。詰ませさえすればクリアなので、答えがいくつもあるのが楽しい。パズルのようなギリギリな寄せでも良いし、包み込むように無難に寄せるのも良い。

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 薬局でやってみたLv3の終局図がこちら、王様を端っこまで追いやってなんとか着地。11手詰が最善だったけど、その手順が見えなくてなかなかおかしな詰め方になり17手詰。とはいえ普段5手詰でうめき声を上げていた自分にしたら出来すぎぐらいだ。これは毎日挑戦したいなと思った。

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 その後も直近のLv3を解いていったら、29手という長手数でなんとかクリアという問題に当たった。本来の詰み形は相手の王様が左上にいるはずなんだけど、なにをどう間違えたのかスルスルと上部へ逃げられ、いわゆる「わっしょい」状態に。しかも受けが絶妙で逆王手を食らう筋まで出てきてヒヤヒヤだった。最後はそっと歩を突いて終局。王手は追う手とはよく言ったものだ...。

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 最後はこんな問題。まずは31角と打って1筋に逃げるのを阻止、さらに角-金-王と金を角のラインに割って入る形に打ち込んで1筋へあえて逃がす。そこで金をヒョイと左に動くと角のラインが通ってまた王手になる。王様は23に逃げるしかないが、そこで角を成って詰みという手順。26にいる桂馬が、王様を34へも14へも逃がさないよう見張ってて良い仕事をしている。
 これがAI解析によると、9手詰が推奨手になってた。自分の手順だと相手が最善手を指し続けて7手詰。この問題だけ見たらアマチュア三段+のAIの解析を超えた手を発見出来てかなり嬉しかった。あとは王様同士が接近していて、王手をかけた駒を取った手が逆にこちらに王手がかかって、その駒を取ってまた王手をし返すという双玉詰将棋のような実戦問題があって大満足だった。この2~3日でめきめきと棋力が上がった気がする。あとは序盤の定跡と、中盤やや優勢になってからの最善手の発見が課題。それさえ超えれば有段も見えてきそうだ。

 という感じでボードゲームで遊ぶだけの週末だったが、運命の日曜日。朝の7時から鳴り響く金槌やドライバーの音に家まるごと揺れるレベルの振動。想像以上にきつくて、眠ることも起きていることも出来ず、また寝不足な上にちょっとお酒を飲みすぎたのか二日酔いっぽさもあってお昼には吐き気が一気に強まる。吐く2歩手前あたりでなんとか堪え、恒例の水曜どうでしょうのまとめ動画をシャッフル再生したりしてなんとか横になるだけの日になってしまった。今さっきようやく工事が終わったみたいなので、新しく追加された眠剤を入れてこの日記を書いている。これで毎晩9錠飲むことになった...効き目は相変わらず感じられないし、でも医者からしたら薬の効果を信じてるから、あとは気合と根性でどうにかしろという感じ。それが出来ないから精神科に通ってるんだろうが...もはや人体実験にされてそうな気分だ。これだけ飲まされるんだから逆にお金をもらいたいぐらい。

 さて、明日から通所が平常運転になって、9時半~16時半までに伸びた。1時間伸びたといっても精神的にはちょっとしんどいから、ちょうど3日行って4連休なのがラッキー要素だ。ドナドナも一日入っているし、工賃はだいぶ持ち直してきそう。締日が変則だから、今月の工賃はまだまだ先。今月来月は極貧で、9月から本格的なお金が入りそうだ。次に年金が振り込まれたら、バックギャモンのセットでも買ってみたいなと思いながら生きてみることにする。なんとかどうにか、がんばれますように。

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