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就労移行支援事業所ってどんな所?


これから就労移行支援事業所利用しようか迷っている方に、どのようなサービス内容なのか、利用料金や就職後のサポートなど、気になる点をまとめていきたいと思います。

就労移行支援って何?

簡単に言えば「一般企業への就職をサポートするところ」です。前回の記事で紹介した「福祉的就労」ではなく、「一般就労」を目指すためのサポートをしてくれる施設となります。

どんなことをするの?

これは事業所によって大きく内容が異なりますが、PC講座や就活のための履歴書添削や面接指導などを行う事業所が多いようです。

ただしあくまで一例で、障害のある方のための「ビジネス専門学校」的な施設もあれば、軽作業を通じてスキルを習得する「作業所」的な施設もあり、実際に見学しなければ分からないこともたくさんあります。

利用料金は掛かるの?

就労系福祉サービスの利用料金は、基本的には本人の昨年度の所得に応じて自治体によって自己負担額が決定されます。両親の所得は無関係ですが、配偶者がいる場合、配偶者の所得は本人の所得と同じように扱われます。


本人(配偶者含む)の所得が少ない場合の自己負担は0円となります。
最終的な判断は自治体となりますので、昨年度所得がある方でも窓口に相談されることをお勧めします。

アルバイトしながらでも利用できるの?

答えはNOです。
就労移行支援とは一般就労に就くための支援となりますが、アルバイトは一般就労という認識のため、アルバイトでも働きながらの利用はできません。
同じく、就労継続支援A/B型も同時利用することはできません。

就職後のサポートは?

就労移行支援事業所には職場定着支援というサービスがあり、就職後の半年間、サポートを受けることができます。

内容は職場での困りごとの相談や必要な配慮事項の調整など、より長く働けるための支援を行います。

このサービスは就労継続支援A/B型にもありますが、就労継続支援A/B型の場合はあくまで努力義務となっており、どの程度の支援をするかは事業所に委ねられています。

利用開始までの流れは?

まずは気になる事業所へ見学の問い合わせをしてみましょう。またはお住いの地域の障害者職業・生活支援センターなどに相談してみてもいいでしょう。

実際に事業所を見学した後には(可能であれば)数日間の体験利用を経て、利用手続きとなります。

手続きはお住いの市町村役場の福祉課で行いますが、地域によて手順も異なるようなので、まずは事業所のスタッフに相談してみましょう。

いい就労移行支援事業所って?

就労移行支援事業所について簡単にまとめてみましたが、何を基準に事業所を選べばよいのでしょう?

通いやすい、支援内容の充実度、スタッフの人柄・・・判断基準は人それぞれです。 

ただ一つ、私が就労移行支援事業所のスタッフの目線でお伝えしたいことは、就労移行支援事業所の評価基準はズバリ、就職率定着率ということです。
福祉のエキスパートが就労支援のエキスパートとは限りません。
見学時にはぜひ、「どのような支援で就職まで支援してくれるのか?」と質問し、納得のいく事業所を選択してください。

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