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私と吃音について⑬(恋愛と結婚‐中)

 妻との出会いは、私が、滋賀県にある会社に就職して間もない頃です。

 当時、京都にあった、吃音者の団体に私も入会しました。

 今の妻と初めて会ったのが、その団体での懇親会であったと記憶しています。

 妻は、吃音ではないのですが、身内に吃音者がいて、その関係で活動に参加していました。

 吃音者の団体というと、一般社会とは逆になります。何かというと、吃音のある人が普通になってしまうのです。

 異質な空間ですが、吃音で悩む人にとって、同じ悩みを持つ人と交流できるだけで、元気になる効果があります。

 しかし、吃音でない妻にとっては、逆に疎外感を感じてしまうこともあったようです。

 その団体での、合宿セミナーのようなものがありました。私も妻も参加していたのですが、妻は話し相手がいなくて、ぽつんとしていることが多かったです。

 私は、話しかけるようにしました。後から聞きましたが、それがすごく嬉しかったといいます。

 また、当時、妻は、短大を卒業して就職したばかりで、仕事がうまくいかず、悩んでいたようです。

 私が何歳か、年長だったため、悩みを聞いたりしていました。

 そのうちにだんだん、付き合うようになりました。

 最初のデートは「祇園祭」だったと記憶しています。

 吃音に関していうと、妻は、身近に吃音の人がいたせいか、私の吃音は、ほとんど気にならなかったようです。

 吃音者というよりも、1人の男として見てもらった。そんな気がします。

 デートを重ねるうちに、この人と結婚しようと思うようになりました。

 結婚については、次回書こうと思います。

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