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M-1で、1回戦のステージに立つ

 10/5(木)に M-1グランプリ1回戦のステージに立ちました。出番直前まで台本を練り上げて、最終的なものがこれ(↓)です。とは言え、この通りに喋れてもいないのですが。

A&B:どーもー
A:たけちゃん、60才
B:なるみん、54才
A&B:2人合わせて「令和生まれ」でーす!
A:ねぇねぇ、なるみんちのお風呂、しゃべる?
B:うん、「お風呂が沸きました」(機械音で)とか言うね。
A:そう、それ! それなんだよ。
B:えっ、なんで? 何か文句あるの?
A:だってさー、お風呂って、入れ物か、中に入ってるものか、どっち?
B:たけちゃん、めんどくさっ。はいはい、お風呂は入れ物、桶の方ね。
A:だろ、桶が沸いたら大変だよ。二度と使えなくなるわ。
B:うーん、じゃぁ「お湯が沸きました」で、どうよ。
A:おいおい、お湯が沸いたら、ぜんぶ湯気になっちゃう。
B:うーん(悩む)、じゃぁ「水が沸きました」かな?
A:それじゃぁ「湧き水」みたいだな。さぶっ。
B:やっぱり、さっきの「お湯が沸きました」でよくない?
A:そうなると「温泉が湧きました」みたいに聞こえるな。ウソはあかん。
B:めんどくさいから、元に戻って「お風呂が沸きました」でいいじゃん。
A:ダメ。「水が沸いて、お湯になって、湯船に貯まりました。でも、
  湯船は沸いておりませんので、ご安心ください。なお、温泉では …

B:長いわっ! たけちゃんは、お風呂より、客席を沸かさなきゃ!
A:えー、客席が沸いたら、お客さん、ひっくり返っちゃうよ。
B:もういいよ!
A&B:ありがとうございましたぁ。

 やってみて分かったのは「漫才って総合力だなぁ」ということ。ネタ(台本)はその一部であって、話し方・声の出し方・立ち振る舞い・表情・仕草・間の取り方など、全部が連動している。ここで示せるのは台本だけなので、それだけで評価できないのはもちろんです。(動画はあると言えばあるのですが、権利上の問題と言うか、見ていただけないのが残念です)
 柄にも無く緊張しました。台詞を飛ばさないのを優先した結果、その他の部分で足りなかった気がします。とは言え、そこそこまぁまぁ満足できる出来栄えでした。

 結果は「敗退」でした。・・・ザンネン。なにしろ倍率10倍、つまり10組中1組しか通らないの。当日10/5(木)はさらに厳しくて、164組のうち欠席14で、出場した150組中「通過」したのは10組でしたから、倍率は15倍、通過率は6.6…%でした。
 さて、私は本気で突破する気でいました。こんな気持ち、何年ぶりだろ?
 2回戦に向かう気持ちも出来ていたから、ロスと言えばロス。あと半年で日本を離れる予定なので、次回(来年)の挑戦はたぶん無い。でも、お笑い活動は続けます。そしてもう一つ、勤務校で生徒相手に哲学対話を進めるつもり。
 最後に、柄にも無く緊張した理由、それが分かりました。結果を気にしすぎていたんだな、と。それが分かるのが、前に書いた「1回戦を突破したい訳」。自分でこんなこと書いちゃうんだもの、自意識過剰です。

※ 後日M-1グランプリ2023の1回戦で演じたのと同じネタを演じたときの動画をアップしました。M-1本番の動画は著作権の関係でお見せできないので、こちら(→ https://youtu.be/ojd38NTiq7U )をご覧ください。

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M-1グランプリ2023に参戦した
▷ M-1グランプリにエントリー  
▷ お風呂が沸きました     
▷ にゃんこぴーぴーぴー    
▷ 1回戦を突破したい訳    
▷ 1回戦のステージに立つ   

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