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移住・就農・漁猟プラン(season 秋)

焼津・藤枝移住ツアー

 9月中旬の土曜日、静岡県の焼津市と藤枝市主催の移住ツアーに参加した。現地までの交通費と昼食代は各自持ちだが、お土産を含めてツアー代金は無料。集合場所は東海道本線の焼津駅、解散は同じく藤枝駅。
 さて、自宅最寄りの鶴見駅(横浜市)から現地までの移動をどうするか? 多くの人は新幹線を使うのだろう。その場合、所要時間は片道1時間半、費用は6千円。一方、在来線で行くと、片道3時間半で3千円。さて、どうしようか?
 引き算してみよう。そうすると、時間の差は2時間、費用の差は3千円。続いて、割り算してみよう。要するに「1時間余計に電車に乗れば 1,500円浮く」という計算になる。
 そこで自分に問うてみた。「こんなアルバイトがあったら、やるだろうか?」と。時給 1,500円。その間、何をしていても良い。本を読んでいても、スマホをいじっていても、寝ていても良い。それで時給 1,500円。「そんなバイトがあったら、やるか?」と。
 当然やるでしょ! やらない訳がない。そう考えると、新幹線には乗れない。もちろん在来線で往復した。

左:焼津駅と港をつなぐ道  右:焼津おもちゃ美術館

 それはそうと、移住ツアーの方はどうだったかと言うと、まず焼津駅に降り立って感じたのは、シャッターを下ろしたままの店が多いこと。駅前に足湯温泉があったので、そこで足湯しながら地元の人から話を聞いた。焼津港に水揚げする遠洋漁船が減って、以前の活気が無くなったこと。3.11の震災以降、東南海地震による津波を避けようとさらに人が減ったこと。ツアーが始まって駅から港まで歩いてみると、土曜の昼とは思えないほど閑散としていた。確かにシャッター通りだった。
 ツアー担当者にいろいろ聞いて思ったのは、おそらく日本の漁業全体の傾向として漁獲量が減っていて、今どきの日本の港町はどこもこんな感じなのかな、と。焼津市が移住者を求める理由はこの辺りにもあるのだろう。
 焼津おもちゃ美術館は面白い。大人も楽しめる。皆さんもお子さん・お孫さん(僕の場合は孫だな)と一緒に行くと良いと思う。
 藤枝市は「ほどよく都会で、ほどよく田舎」。ツアー担当者の言葉だが、確かにそんな感じだ。
 僕としては移住先の候補の1つとしてツアーに参加してみた訳で、他の候補地と比較検討している最中だが、今のところ福島県浜通りの方が優先順位は上だな。

地引網は台風の影響で中止

 焼津・藤枝移住ツアーの翌日、日曜日に「湘南で地引網+バーベキュー」というイベントがあったので申し込んだ。参加者の多くはおそらく近くに住む家族連れだろうと思うのだが、そこにおじさんが一人で乗り込もうというわけだ。漁猟の一種だし、何事も経験だと思って申し込んだ。
 ところで、そのイベントは台風14号の影響で中止(延期)になった。当初は土曜の焼津・藤枝から日曜の湘南地引網につなぐために途中1泊するつもりだったが、そんな事情で結局は焼津・藤枝から家にチョッキした。先ほどの文脈で言うと、時給 1,500円のお気楽なバイトを1日で4時間やって6千円稼いだという訳だ。めでたしめでたし。

岡谷で空き家見学会

 10月上旬の土曜日に長野県の諏訪湖のほとり、岡谷まで出かけて「空き家見学会」に参加した。空き家の現状、すなわちどの程度の古さ・壊れ具合・修繕が必要なのかを、具体的なサンプルを通じて実感するためだ。

信州味噌の味噌蔵(左)と味噌桶(右)

 一番興味深かったのは、信州味噌の味噌蔵。製造ラインは稼働していて、建物の一部、倉庫などを貸し出すという。味噌桶だけでも住めそうなくらいにデカい。味噌の匂いが好きなら一興かも知れない。

イノシシの罠をチェックしに行く

 小田急電鉄が関わって小田原あたりで展開している ハンター・バンク に仲間8人で登録した。8人とも東京あたりで働くサラリーマンだから、みんなで動ける日は週末に限られる。みんなで10月最初の土曜日に罠(檻)を設置したのだが、僕は勤務校の文化祭と重なって参加できなかった。
 だから檻を設置した場所も知らなかったのだが、10月中旬のある日曜日に仲間の一人が罠を調整しに行くというので、なにはともあれ着いて行った。

蜘蛛の巣も立派だった

 檻の近くにカメラが設置してあって、檻に動物が近づくとカメラに映る仕組みになっていて、タヌキらしきものが毎晩のように映っていた。イノシシはカメラに映ってはいなかったが、檻の近くを見てみると、土を掘った跡があって、イノシシが近くまで来ている様子は窺えた。

真鶴・根府川・早川あたりを歩く

 ついでに真鶴・根府川・早川あたりをガツガツ歩いてみた。目的はと言うと、歩くことそのものが目的だ。

JR根府川駅からは海が見える

 このエリアは就農(かつてはみかん畑)・漁猟(釣りと狩猟)の条件を満たす上に、さらに今の仕事を続けられる(いざとなったら新幹線通勤)という点において、僕にとってはなかなか上位の移住候補地である。

JICA海外協力隊に応募準備

 移住先として海外もありだろう。そう思ったとき、候補に上がるのはJICAの「海外協力隊」だ。以前は「青年海外協力隊」と言った。一方でそれとは別枠で「シニア海外協力隊」という制度もあった。ところが現在ではその区分けが無くなって「海外協力隊」一本になった。そこにエントリーしようというわけだ。
 説明会に行ってみると、参加者で多いのが大学3年生。要するに就活中の大学生が就活の一環として海外協力隊についても情報収集しているということだろう。そんな中に僕がいる。

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