流産からの気づき。仕事を受けまくったフリーランスデザイナーの結末。
働きすぎて身体は飢餓状態。
なかなか子どもを授かれず、ようやく自分の身体と向き合うことができた話。〜私が働きすぎデザイナーをなくすと掲げている理由〜
すみません。タイトルにある通り「妊活」というかなりセンシティブな内容が含まれています。嫌な気持ちになってしまう方もいらっしゃるかと思います。
色々と悩みましたが、大きな悲しみも経験した今、私の経験が少しでも誰かの役に立てたら...そんな思いで、文章に書き残すことにしました。
読んでやってもいいよという方にぜひ見ていただけたら嬉しいです。
(長いです🙇♀️笑)
・子どもの延長保育をゼロにすること
・働きすぎデザイナーをゼロにすること
という目標を宣言しました。
理想の未来や目標を語ると
いい人感を演じてるだけとか
「人のため」と言って綺麗事ではないか
ちょっと苦手...
みたいに感じる方も、もしかしたらいるかもしれない。「他人のため」じゃなくて自分のためじゃない?って思う方もいるかもしれません。
子どもの延長保育をゼロにすること
働きすぎデザイナーをゼロにすること
これだけみると確かに「綺麗事か」と思われても仕方ないかも...
でも、本気でそう思っています。
スキルをもっともっと身につけて、自分のペースで行動も続けて...そして、この馬鹿馬鹿しい綺麗事を実現して、綺麗事ではないことを証明したい
それは、、、
これまで未経験のフリーランスデザイナーとして、身体を酷使しながらも行動を続けてきて得たものもたくさんありますが、失ったものもたくさんあるからです...!
正直、私の場合は、あと先何も考えず、お声がけいただいた案件は全てお受けして、無理やり自分の力でどうにかしようとしていたので、身体をかなり酷使していたこともありました。(もちろん、納期を落としたことはありません。ただただ過重労働を続けてました)
独立するならそれくらいの努力は必要なんじゃないかって意見もあるかもしれない。
正直、私もずっと忙しいままではいけないですが、一時的にはブラックな働き方が必要だと思っています。未経験からフリーランスで活動していくには、それなりの時間をかけないといけないと強く思っているからです...!
でも、それなりの負荷は必要ですが、今振り返ると駆け出しの頃の私の働き方は異常で体力だけでなんとかしようとしていました。もう同じような生活は送りたくないと思うほどです。
例えば...
・布団で寝ると起き上がれないので、作業部屋の床で寝る生活...
・気持ちも時間にも余裕がなく頭は24時間仕事のことばかり...
・1日水も飲まず、昼ごはんを抜く生活…
・運動をする余裕もない…
・睡眠不足で2歳の子どもにもイライラを押し付ける日々...
・子どもが起きている間は仕事ができないので、夫との晩ごはん中に案件対応...
夫との会話はほとんどなくなりました
本当に後先何にも考えず、フリーランスデザイナーとして駆け出した頃の私は「今が頑張りどきだ」とただただ目の前のことに全力投球していたんです。
そもそも、フリーランスデザイナーに挑戦しようと思ったきっかけは
「ママとして会社員としての働き方に限界を感じ個人で働く道を実現したい」
本当にただそれだけでした...!
「個人で働く道を実現したい」
「お力になれるなら何でもやりたい」
と目の前のことに必死だったので、
デザイナーという仕事にも、フリーランスという働き方にも、
1人目の子育てにも徐々に余裕が出てきて、「2人目の子どもを授かる」ということを考えるようになってから、ようやく自分の異常な生活習慣に気づいたんです。
まずはどの期間、どのくらいブラックな働き方だったのか、この2年間私がどんな生活をしていたのか、時系列で振り返ったので、見てくださったら嬉しいです笑。(あんまり興味ないな〜という方も、せっかくなのでさささっと目を通していただけたら・・・喜びます笑)
2022年1月
・育休中にデザインの学習を開始
(子供が寝ている間や一時保育を利用して学習)
・睡眠時間を削り過ぎたせいか、体調を崩し点滴を受けにいくことも...笑
2022年4月(デザイン学習開始4ヶ月目)
・会社員として復職 + 副業開始(知り合いからの案件)
・保育園は8時〜17時までの9時間
・土日の日中は家族との時間を過ごしていたけど、本業もあったので睡眠時間を削ることもしばしば
(どれくらい寝れていたかはわからずです…記憶が曖昧でごめんなさい!笑)
2022年7月(デザイン学習開始7ヶ月目)
・営業開始
・週に2〜3件面談
・睡眠時間を削ることはしばしば
(忙しいけど、面談や連絡のやり取りは平日の日中にこっそり対応できていたので、土日の日中は家族との時間を変わらず過ごしてました)
2022年8月(デザイン学習開始8ヶ月目)
・7月に5社と業務委託契約を結び、この月から副業案件爆増
・本格的な超セルフブラックが始まる
(土日は子どもがいるので作業できずとも頭は「仕事やばい...!」と常に焦っていて、日中も眠くてどうしようもない日々が続く)
・営業は細々と継続
・会社を辞める決意をし、本業は月末に最終出勤日を迎える(在宅勤務、残業0、ホワイト企業だったけど、仕事が自分にはあっていなくてとにかく逃げたくて仕方なかった)
2022年9月(デザイン学習開始9ヶ月目)
・フリーランスとして活動開始
・変わらず保育園は8時〜17時まで9時間
・営業は細々と継続
・変わらず超セルフブラック
(日中はずっと睡魔と戦いながら作業。徹夜もしばしば。夜は作業部屋の床で仮眠をとりながら作業してました・・・)
2022年10月(デザイン学習開始10ヶ月目)
同上。笑
(周りには、夜活で3時、4時まで作業している仲間や朝活で夜中の1時とか2時から作業している仲間がたくさんいる普通じゃない環境だったので、一緒にやれていたなと思います・・・笑)
2022年11月(デザイン学習開始11ヶ月目)
・クライアントワークにもだんだん慣れ、手間がかかりすぎる企業様とのお取引を辞めた結果、3ヶ月の超セルフブラックは脱出!
・平日はまだまだ忙しい(徹夜も少し...)
・土日は仕事のことも頭から忘れて、ちゃんと家族の時間を過ごせるように!
・営業は細々継続
・デザイン制作での入金金額が初めて50万を超える
2022年12月(デザイン学習開始12ヶ月目)
・ご紹介やSNSからのお問い合わせもあり、完全に営業をストップ
・精神的にも時間的にも少し余裕が出るが、平日はまだまだ忙しい(徹夜をすることも)
2023年1月(デザイン学習開始13ヶ月目)
・正月はゆっくりできたが、その後、前月繋がった取引先との案件がスタート
・「怒涛のご依頼、納品ラッシュが押し寄せ、飲むのも食べるのも寝るのも忘れ仕事してた」と日記に記録が・・・
・土日は休めていたけど、繁忙期でもあったので、再びのセルフブラック
2023年3月(デザイン学習開始15ヶ月目)
・繁忙期のため、過去一仕事に溢れる( = セルフブラック)
・「やばい全然手が回ってない…!」という状態が続いた
2023年4月(デザイン学習開始16ヶ月目)
・3月受注した案件で忙しくて、結局睡眠時間を削る日々(= セルフブラック)
・外注含まず、入金額が150万を超えた
2023年5月(デザイン学習開始17ヶ月目)
・勉強時間や発信活動にも時間を取れるよう、ブラックな働き方になってしまう取引先との契約も終了
・GWはゆっくりまったり過ごせた
2023年6月(デザイン学習開始18ヶ月目)
・ここから制作以外のことも考えられる時間が増加
2023年7月(デザイン学習開始18ヶ月目)
・このあたりから毎月、平日のオフ会に参加したり、旅行に行ったりする余裕もできてくる
2023年10月(デザイン学習開始22ヶ月目)
・デザインの制作を減らして、制作以外(コンテンツ)の優先度を上げる
・引っ越しもあり保育園まで往復1時間かかったことから、9時〜17時まで8時間の預かりに
・家も建ち落ち着いたので、2人目をより真剣に考えるように
2023年12月(デザイン学習開始24ヶ月目)
・効率化のための「Figmaパーツまとめ集」をリリースできた...!
(ひと月に3回旅行へ)
2024年1月(デザイン学習開始25ヶ月目)
・Xからの繋がりで新規の取引が増えて再び制作の時間がメインに
・ECサイトのデザインにも挑戦
・その傍で新しいコンテンツの計画も
2024年3月(デザイン学習開始27ヶ月目)
・サイト制作がメインで、その傍、コミュニティの立ち上げを考えるも踏み出せず...営業と案件の伴走サポートのモニター生を募集
・私生活では、なかなかうまくいかない妊活に焦り始める
(試しに行った病院では「多嚢胞性卵巣症候群」気味かもしれないとの診断。1人目は欲しいと思ってすぐできたので、子どもを授かるってこんなに難しいんだ..とここに来てようやく自分自身の生活、身体について考えるようになり、毎日6〜8時間の睡眠、1日3回の食事、運動を心掛けた。※ 昼ごはんは抜くことも多く、運動はほぼゼロでした・・・)
2024年4月(デザイン学習開始28ヶ月目)
・3月に生活習慣を気をつけるようになったのに、4月は少し制作が忙しい日もあり睡眠時間を削ることも...
2024年6月(デザイン学習開始30ヶ月目)
・改めて人生の目標や自分にとっての働き方の理想を定義
・デザインの制作としては月40万程度の収入を得て、家族との時間、自分の体を第一優先で考えられるような生き方を目指すことを決意
・病院で受けた血液検査の結果が出て、体には何も異常がないことがわかる(数値上では、多嚢胞性卵巣症候群ではないとのことだった)
2024年7月(デザイン学習開始31ヶ月目)
・制作の時間もきっちりコントロールするようになり、働きするぎることはなくなった
・病院ではやっぱり多嚢胞性卵巣症候群かもしれないのでと生理と排卵を促す薬を処方される(多分行ったタイミングが悪かった)
2024年8月(デザイン学習開始32ヶ月目)
・平和にデザインを制作する日々
・体の自然な現象を薬で無理やりなんとかするの嫌だなぁと薬は飲まずにいたら、まさかの妊娠発覚(そして最近、流産しました)
こうして2年半を振り返ってみると
2021年1月(学習開始1ヶ月目)〜2022年7月(デザイン学習開始7ヶ月目)の7ヶ月間は、セルフブラック・・・
2022年8月(デザイン学習開始8ヶ月目)〜2022年10月(デザイン学習開始10ヶ月目)の3ヶ月間は、超セルフブラック・・・
その後は、超セルフブラック期間と比べたらマシでしたが、2023年5月(デザイン学習開始17ヶ月目)までの6ヶ月ほどは、ブラックな働き方をしていたので、トータルで1年以上はかなりハードに働いていました...!
ちなみにこの期間、土日の日中はほとんど仕事はしていません。平日日中と睡眠時間を削っての夜間の作業がハードでした。
未経験でデザインの仕事を始め、個人でのクライアントワークも初心者だったので、当たり前と言われたら当たり前かもしれません・・・
むしろ土日も休めているじゃんと言われてしまいそうですが、日曜日以外は朝も夜もワンオペですし、子どもがいる土日は一人の自由な時間を過ごせる訳ではないです...!笑(もちろんリフレッシュはできるし、楽しいのには変わりないけれど)
そして、このセルフブラックで得た経験、スキルが結果として、今「自分のペースで働けるようになっている」ことに間違いはありません。それだけ案件をこなしていたからです。
ただ、詰め込みすぎたので、失うものもありました。
・睡眠時間を削り(徹夜はしょっちゅう、3,4時間しか寝ないこともたくさん)
・1日水も物まず、平日は昼ごはんを抜き
・作業に集中すると水分も全くとらない(結果トイレにもいかない)
・1日10時〜12時間ほど座りっぱなしで作業
・運動を全くしない
・甘いものが好きで割と食べる
(朝晩は子どもと一緒のものを食べていたので、健康的な食生活ではありましたが)
こんなブラックすぎる生活を約1年もの間続けていたので、今振り返れば身体は飢餓状態でした...!!飢餓状態なところに新たな生命が宿るわけがありません。(身体は、限りあるエネルギーを母体に回すようになりますよね・・・)
妊娠の話に限った話ではなくて、これを続けていたら、また別のところでも不調が出ていたかもしれません。
もちろん、約1年子どもを授からないからといって、その理由が「ブラックな働き方をしていたから」と断言できるわけではありません。
私は今年32歳なので、健康でも1回で妊娠できる確率は約20%。1年間で妊娠する確率は65%前後と決して確率が高いわけではないからです。(私の場合、さらに学生の頃から生理不順だったので、妊娠を望んで1回目で長男を授かり、無事に出産をすることができたのは「奇跡だ」と数名の医者に言われていました)
ただ、私のようなブラックな働き方をしていれば、妊娠の確率は確実に下がるはずです。今年の3月あたりにようやくその事態に気づき
・毎日6〜8時間程度寝る
・3食しっかりと食事をとる
・添加物や小麦粉、油類、甘いものをなるべく控える
・毎日2リットルの水を飲む
・1日30分は体を動かす
これらを実践するようになったからか、6月に受けた血液検査では異常が特になく、8月には一度妊娠することができたと思います。(もちろん結果論ですが、身体は3ヶ月くらい〜半年くらいでだんだん変わってくるようです!)
ここまでダラダラとお話をしてきましたが、この文章を通して私が伝えたかったことは、たとえ妊娠を望んでいても、望んでいなくても
・「健康第一」「身体が資本」という当たり前のことは絶対忘れちゃいけないこと
・最初はみんなセルフブラックを一度は経験するのではと思いますが、あと先考えず、タスクの管理も感覚で続け、長い期間ブラックな働き方を続けることは精神的にも肉体的にもよくないこと
・セルフブラックを乗り越えるための「工夫」や「改善」をし続けていく必要があること(根性=工夫)
・「仕事」が優先順位の1番であったとしても「健康であること」は土台であって、疎かにしてはいけないこと
全て当たり前じゃん...!と思うかもしれないですが、何かを失ってから出ないと気づけないことってたくさんあると思います。私がそうでした。
そして、今年の8月に妊娠が発覚し、赤ちゃんの心音も確認することができましたが、その後流産も経験しています。
この辛い出来事が私の想い
子どもの延長保育をゼロにすること
働きすぎデザイナーをゼロにすること
をより強くさせてくれました。
(ちなみに、流産と聞いてもピンと来ない方もいるかもしれません。自分の身に起こるまで私もそうでした...きっと私の夫ですら目に見えていないわけだから、あまり実感湧いていないと思います。でも母親の私にはちゃんと「一つの大切な命を失った」ことを十分に理解できます。生理が止まり、つわりで毎日気持ちが悪い...身体は小さいけど、心音を聞くことができた。
当たり前だけど、外の世界で生きている私たちと同じ心臓の音です。目に見えなくてもちゃんとお腹の中にいることを感じられていたからです。そして、つわりが止まり「あぁ、赤ちゃんが亡くなったんだ」ということもちゃんと感じられます)
流産という経験をしたからこそ
命を授かること
授かった命が外の世界に出てくること
そして、すくすくと成長してくれること
大切な人たちと毎日元気に過ごせていること
夢に向かって行動できていること
本当に全て奇跡で当たり前なんかじゃない。
そう改めて痛感したから、それらの当たり前を自分の無知で失うようなことをしてはいけないと思うんです...!
無茶はしちゃいけない。ちょっとでも意識すれば「健康」に過ごすことはできる。頑張る時期があったとしても、将来、後悔しないために最低限意識できることは絶対にした方がいい。
「今が良ければそれでいい」ではダメだと改めて思えた出来事でした。
本当に長くなりましたが、
今皆さんは、日々挑戦するための、理想の未来を実現するための大きな土台である「自分の身体」「健康」と向き合えていますか?
優先順位が「仕事」である時があってもいい。(あった方がいい。)
でも、それを続けないための工夫や努力は絶対に必要です。
私は、お客様にしっかりと価値を提供し、デザインと真剣に向き合いながらも
作業の中で効率化できるところは徹底的に改善を回し、
スキルを磨き続けて新しいことにチャレンジし続け、
(今年に入ってからは、ECサイトやUIUXデザインにも挑戦してます!マーケの勉強も日々少しずつ積み上げていってます!)
子どもの延長保育をゼロにする
働きすぎデザイナーをゼロにする
という目標を実現したい
自分のできることを全力で挑戦していきたいなと思っています。
拙い文章で、当たり前のことしか述べてきませんが・・・笑
ちっぽけな私のこの経験が、今ブラックな働き方をしている方々の
何か考えるきっかけになったら大変嬉しいです...!!
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました!
余談
流産がわかったとき
もちろん落ち込みましたが
割とすぐ気持ちを立て直すことができました。
それは、
フリーランスになって
人と比べることをしなくなったから
そして、
毎日の小さな幸せをこれまで以上に
感じられるようになったから
だなぁと。
気持ちがとっても前向きになりました。
自分が一番びっくりするほどです。
今は、ずっとやりたいと思っていたけど
先延ばしにしていたことも
このたった数週間の間で、、、ものすごいスピードでやり始めてます。笑
・両親の誕生日に旅行のプレゼント(孫たちみんなと一緒に予約済み)
・息子の3歳の記念として家族写真を公園で撮ってもらう(予約→撮影→アルバム作りまで終わりました!)
・旦那と結婚前から言ってた「北海道に行きたい」を叶える(実現しました!)
・あとは夫の働き方を変えるためにずっとやりたいと思っていたあることも始めようと準備中。ワクワク
「いつか」じゃなくて、
今しかない大切な時に、
やりたいことをやれるように
引き続きデザインのお仕事も全力で頑張ります・・・!
いつも声をかけて私を支えてくださっている皆さん
オフ会でお会いしてくださる皆さん
投稿やnoteを読んでくださっている皆さん
皆さんのおかげで毎日頑張れてます。本当に。
いつも本当にありがとうございます!!!🙇♀️
おもか