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組踊 女性の立方は?

「手水の縁」の玉津役の新垣悟さん
「孝行の巻」のおめなり役の佐辺良和さん
「雪払い」の思鶴役の田口博章さん
...etc
挙げれば切りがありませんが、とても素晴らしい女形を演じていらしています。
それらは、とても感動的でした。

琉球の頃の江戸上りの際の楽童子は、全て男の子。
その流れを今に受け継ぎ、立方は男性ばかり。

時折感じますが、女性役の出羽の場面で背が高いことなどから、パッと見ただけでは何処にどの役がいるのかわからないことがあります。
たまにでも構わないので、女性役は女性が演じて欲しいと感じる時があります。

先日、聴いた「執心鐘入」は、とても素晴らしいものでした。
昨年聴いた女性ばかりの「執心鐘入」と比べると、実力は正直言って雲泥の差。

何故そのような差がうまれるのかは、素人の私が考えるまでもなく、女性が組踊の立方をする機会が圧倒的に少ないからですね。

先日、拝見した 能「三輪」。
シテは女性の能楽師で、シテ以外は全て男性でした。
だからと言う訳では有りませんが、もっと女性の活躍する場があってもいいのではないかと思います。

同じ事が地謡にも言えるかもしれませんね。
胡弓や箏、太鼓では女性が活躍されていますが、歌三線での活躍の場はほとんど見かけません。

立方も地謡も女性ばかりの組踊公演や琉球舞踊、沖縄芝居などでしか活躍の場がないのは、寂しく感じます。

・女流組踊研究会「めばな」
・女性地謡の会しほら

など、これからもがんばっていただきたいものです。
できれば男性女性の区別なく同じ土俵で切磋琢磨していただけると一観客としてもうれしいものです。

・ 伝統を受け継いだ男性のみの組踊。
・女性ばかりの組踊。
・これから先に期待する男女で一緒の組踊。

何れも聴きたいです。