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仕事がくれるインスピレーション

聖書を読む会に参加しました。今日、取り上げた箇所は、ルカによる福音書7章1節から17節。物語を要約すると次のようになります。エルサレムを統治していたローマ帝国の百人隊長の部下が重病になった(恐らく二人ともユダヤ人ではない)。百人隊長は部下の命を救おうとしたが万策尽き、イエスが病人を癒すという話を伝え聞いて、ユダヤ人の長老をイエスのもとに送って助けて欲しいと願った。ユダヤ人の長老は、ローマ人は通常、抑圧的だけれども、この百人隊長は違う。本当に自分たちを大切にしてくれると実例を挙げて訴え、彼の願いをかなえてほしいと懇願する。それでイエスは百人隊長の家に向かう。しかし百人隊長は、まさか家に来てくれるとは思わなかったので(当時のユダヤ人は通常、異邦人の家に行かないから)、使いを送って「ご足労にはおよびません。ただ、お言葉をだけください。自分は権威の下におり、また部下もいて、彼に『行け」といえば行くし『来い』といえば来るのです」という言わせる。イエスは、この異教徒の軍人がユダヤの神の権威に関する真理を見抜いていることに驚いた。そして、百人隊長のもとに使いが戻ると、彼の病気の部下は元気になっていた。そんな話です。
この物語に令和を生きる私たちに向けてのメッセージがあるとしたら、それは何だろうかと考えました。そして思いました。私たちの仕事の中に普遍の真理につながるインスピレーションがあるかもしれない。私たちは仕事を通して(良くも悪くも)世の中を知ったり、人の裏と表を知ったり、自分の強みや弱さを知ったりします。でも、ひょっとして、それだけではもったいないのかも…。自分の仕事は、時代や文化を越えた真理につながるインスピレーションをもらう場になりうるのかも…。私は仕事が大好きなせいか、そんなことを思いました。賢いローマの百人隊長に思いを馳せつつ、自分の仕事を俯瞰的に眺めてみるのはどうでしょう。ちょっと違う一日になるかもしれません。

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