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不定期通信

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2020年3月の記事一覧

どんな顔で会えばいい?

どんな顔で会えばいい?

昔、大誤診した。

エクスキューズで言えば、ギランバレーかもって思い精査を提案したが、上級医に否定され、検査できなかった。その後、神経症状が悪化して、ようやく時間がかかってMRIを撮影し、脱髄性疾患の診断を付けた。初診から2週間近く経っていた。

それから文献を漁り診断に焦った。治療も進めつつ、毎日神経診察もして、状況を逐次把握した。多分あの瞬間には、あの患者の症候と鑑別診断に誰よりも詳しい自信が

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じゃあ、誰がやれんのよ。

じゃあ、誰がやれんのよ。

時々思うこと。俺以外の誰かにお願いできないかとか抱え過ぎじゃないかとか言われるし、内心思う時あるのよね。でも、そんなん言うたらプロちゃうやろって歯を食いしばって向かい風を行く。

それに、じゃあ、誰がいると言うのか。誰を頼れば良いのか。そんな自問自答を繰り返して、一番後悔しない道を選んだら、今の姿に落ち着いた。

過労だと思うし負担だが、俺よりも良いと信じられる相手とか俺が認められる相手じゃなきゃ

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やっぱり僕は臨床の人

やっぱり僕は臨床の人

救急科から正式に離れて1年。

ベッドサイドから離れての1年になると思いきや、intensivist×interventionistとしてのゴリゴリな1年間。ただ、昨今現場を賑わせている感染症とは偶発的にしか関わらず、過ごしています。

そして、色々切り捨てた管理っぽい仕事、リバイバル。こんなん困るわって事もお偉い人からの命令もあり試行錯誤。でも、現場を良くするのには、確かに必要な事だから、やるし

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