見出し画像

240529【本編】ホルスト『セントポール組曲』『日本組曲』など_FM八女

このNOTEに関する基本情報はこちら

【本編】のYouTubeリアルタイム配信動画がこちら(放送局による著作権違反対策のため音楽は流れません)

オープニングトーク
6月2日 八女茶山唄日本一大会 黒木町で行われる あれ 入賞すると けっこうすごい賞品もらえた覚えある もらったの娘ですけど 歌自信あるぞって人は 来年あたり目指してみてもいいんじゃないかな

5月にまつわる作曲家いっぱいいらっしゃる中で いちばんはじめにドヴォルザーク それからベートーヴェンは3番と7番 あとはブラームスとチャイコフスキー と けっこうなビッグネームばっかりの5月になってた
組曲惑星ってご存知ですか 火星で始まって 金星 水星 地球を飛ばして 木星 土星 天王星 海王星 っていう7曲からなる組曲
その中で特に 木星 っていう曲が 極端に有名で人気も高い 平原綾香さんの ジュピター っていう音楽の 元になった曲
作曲したのが グスタフホルスト という イギリスの作曲家
スペシャル有名なのが 木星 で 普通に有名なのが 惑星全体 っていう人 他にも魅力的な音楽いっぱい書いてる人なので 今日は ホルストは5月に亡くなってる いちばん有名な惑星じゃないやつ っていうやつを聴いていただこうと思う


G.ホルスト セントポール組曲 作品29-2 (第3曲前半をカット)
1.GIGUE
ホルストの 惑星以外の曲
この曲全体の話 4曲からなる組曲 今日はほんの少しのカットを入れますが 全部の楽章を聴いていただく予定 全体の曲名をセントポール組曲 全体でも12分ほどの曲で気軽
ホルスト 30歳くらいから59歳で亡くなるまで 作曲と併せて 学校の先生 一般的な先生っていうとちょっとイメージ違って 学校の音楽監督 みたいなことをしてた その一つが この曲名 セントポール組曲 の由来 セントポール女学校
ホルストがセントポール女学校に務め始めて7年ほど経った頃に ホルスト用の 防音工事をした専用音楽監督ルームを学校が作ってくれた この曲はその御礼として セントポール女学校オーケストラのための作品として作られた曲
学生のオーケストラなんで まぁ上手な子もいれば まだ初心者の子もいる ので 全体としてはベートーヴェンみたいな無茶なことは書いてない 音楽監督として学生さんにもなんとか演奏できるように調整してあって それなのに けっこうカッコイイっていう音楽

聴いていただいているのは ジーグ と呼ばれる 第1曲 ジーグ=元はイギリスとかアイルランドを発祥とする舞曲

終わりましたら第2曲 オスティナートに移っていきます

2.Ostinato

第2曲 オスティナート すごく早いテンポの3/4拍子 オスティナート 執拗に 頑固に っていうタイトル
曲の序盤からヴィオラのピチカートなどに出てくる 2拍子に聞こえるようなポリリズム 3拍子なのに 2拍子のフリをするような技法 音が大きくなったあたりで2拍子のフリが顕著にわかる

3.Intermezzo

急に音が大きくなったと思うと ちょっと不思議な イギリスからは違う国に連れて行かれた気がする
第3曲インテルメッツォ 間奏曲 という名前 曲全体を俯瞰すると緩徐楽章という扱いか この曲はソロヴァイオリンが活躍するように作られていて 学生さんが演奏するために作られたっていう知識があると 学生の中でいちばんヴァイオリンの上手な上級生がこのくらいの演奏が出来る子だったのかな とか
曲の最後は全パートが一人ずつの小さな合奏として終わっていく

4.Finale(The Dargason)

第4曲 この曲でフィナーレ 今聴こえてるメロディは古いイギリスのフォークダンスの音楽で ダーガソンという音楽 少し聴いていてもらうと このメロディの裏に みなさんお馴染みの音楽が聞こえてくる

はじめから出てきているフォークダンスの音楽が少し小さくなっていったかと思うと交代で出てきた音楽 グリーンスリーブス イギリスの古い民謡 

グリーンスリーブスは 後ほど 音楽がだいぶ盛り上がってからももう一回出てくる その後 音楽は次第に静かになっていってソロヴァイオリンの短いソロで終わっていく


フリートーク
平原綾香のジュピターの人 っていう以外は あまりご存じない方も多いかも まず女子学生のために書いたセントポール組曲っていう音楽 ここからもホルストの組曲を聴くつもり
ホルスト=イギリスの人
ここから聴く音楽 イギリスっぽくは聴こえないと思う
どこの国の音楽かなーと思いながら聴いてほしい


G.ホルスト 管弦楽のための『日本組曲』作品33

1.Prelude Song of the Fisherman
どこの国がイメージできたでしょうか。 日本組曲 作品33 第1曲 前奏曲 プレリュード ソング オブ ザ フィッシャーマン 漁師の歌
バレエのために書かれた音楽 日本の舞踏家 伊藤 道郎(いとう みちお の委嘱で作られた組曲
伊藤みちお ご存じの方は多くないと思う 声楽家になろうと思ってパリに留学する いろいろな芸術に触れているうちに 世界的な舞踏家になっちゃった その後1964年のほうの東京オリンピックの開会式と閉会式の総合演出をした方
俳優のジェリー伊藤さん アノ方の お父さん
今日はそんな ホルストが 日本から来た舞踏家のために書いたとされる曲 日本組曲聴いていく

2.Ceremonial Dance
第2曲 セレモニアルダンス 儀式の踊り という名前がついています
長唄などに出てくる音楽を思い出す日本らしい旋律
1分半ほどの短い曲

3.Dance of the Marionette
ダンスオブザマリオネット この曲も第2曲と同じくらい短い曲 ご存じの方は是非組曲惑星の『水星』思い出していただきたい 水星にめっちゃ似てる
この曲と『水星』の2曲 だいたい同時期に作曲されたって言われる その影響ともいわれる あまり日本らしさはない気はする

4.Interlude Song of the Fisherman
インタールード 間奏曲 さらに短い50秒ほどの曲 これも第1曲と同じくソングオブザフィッシャーマンとタイトルされているとおり 第1曲のモティーフがリマインドされる 次の曲はすごくおなじみに聞こえるのでは

5.Dance Uner the Cherry Tree
第5曲ねんねんころりよ ほぼそのまま
ダンスアンダーザチェリートゥリー 桜の木の下の踊り とタイトル
この次の音楽が終曲 フィナーレ けっこう大騒ぎ

6.Finale-Dance of Wolves
フィナーレ ダンスオブウルブズ オオカミたちの踊りとタイトル ステージ上ではオオカミたちが乱舞するか 不穏な雰囲気をまとってこの組曲を終わらせていく


ディスカバー・ザ・クラシックス
【説明】ディスカバー・ザ・クラシックスというコーナーは元になった音楽とその音楽をカバーした他のジャンルの音楽などを並べて聴いて貰うコーナーです。

L.Bernstein 『Tonight』 from 『West Side Story』

先週 たかひろ さんからのメッセージでいただいた音楽 
まず聴いていただいてるのはウェスト・サイド・ストーリー 敵同士のギャングチームの争いの中 敵のチームのリーダーの妹マリアと恋に落ちるトニー 二人が愛を確かめるバルコニーのシーン そこで二人が歌う 印象的な音楽 トゥナイトに よく似ている 椎名林檎の楽曲 という話

お断りしておくと いつものディスカバー曲みたいに 完全にカバーしている音楽ではない ただコード進行とかメロディの断片とかすごく似てる部分がある おそらくオマージュ曲ということなのではないか という前提で

https://youtu.be/vrXKWRELGQs?si=HjbfkLnxmqx6P9f7

人間として / 椎名林檎


フリートーク
ホルスト特集をやって 木星を聴かない っていうのは無い とおっしゃるあなたのために 番組後半 フルで木星 メッセージのBGMになっちゃいますが

番組後半はたくさんのメッセージで盛り上げていただきました。ありがとうございました。BGMなどで使用した楽曲はこちらです。

G.ホルスト 『The Planets』 作品32 より 第4曲『Jupiter - The Bringer of Jollity』

ジュピターの あのメロディの部分は知ってるけど その前の部分は知らない っていう方いらっしゃると思います 是非 ワンセットで覚えてほしい 特に若い人 高校生とか カッコイイって思ってほしい 僕もクラシック音楽を聴き始めたはじめの音楽の中に惑星あった カッコイイなーって思ってクラシック音楽今も聴いてる



Jupiter / Speedorchestra(お別れの曲)

クラシック音楽の名曲を超高速ダンスバージョンでアレンジして収録する っていう Classical Speed っていうディスクの木星を聴きながらお別れ


この日の放送後のアフタートークはこちらです


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?