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特別な場所でつくる家族のヒストリー

今日のお話は、とある観覧車が舞台です。

そこには年に1度、必ずお越し頂けるご家族のお客様がいました。

アミーゴがこのご家族様にお会いした時は、ご夫婦とお子さま2人の4人家族。お子様は幼稚園生ぐらいのお兄ちゃんと、お母さまが抱っこしている赤ちゃんでした。

アミーゴが乗車前に撮影のご案内をしていると、お父さんが「ちょっと待ってもらえますか?」と慌てた様子で言われました。

お子様の具合でも悪くなったのかと思い心配してみていると、スッと全員がその場にしゃがみこまれました。

みんなでお父さんのカバンの中をまじまじと覗き込んでいます。

旅行中に何かなくされたのかな?と心配になって「どうかなさいましたか?」と声をかけたタイミングで、ご家族が立ち上がりました。

立ち上がったお父さんの手には1枚の写真。お母さん、お兄ちゃんもそれぞれ1枚ずつ写真を手にしています。そこには合計3枚の写真がありました。

何が起きたのか、最初アミーゴは全く理解できませんでした。ですがお客様が手に持っている写真をよく見ると、それは過去にこの観覧車で撮影された記念写真だということが分かりました。

あまりに突然過ぎて驚き、アミーゴは声がうわずった状態で「以前ここでお撮りいただいた写真ですか?」とお伺いしました。するとお父さんが笑顔で説明してくださいました。


お父さんが手にしている写真は、ご夫婦がまだ結婚する前に撮ったデートの写真。

お母さんが手にしている写真は、結婚された後に2人で記念に撮られた写真。

お子さまが手にしている写真は、ご本人が生まれて初めて観覧車に乗った時の記念の写真。

そして、今回は2人目のお子様が生まれた記念に撮影して欲しいとのことでした。

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年季の入った歴代の記念写真は、アミーゴがここで勤務をする前に撮られた写真です。

ご家族の想いや歴史が詰まった記念写真を見て、アミーゴは少し涙が出そうになりました。自分自身が、このご家族の想い出作りに携わってきた訳ではないのですが、想い出を大切にしてくれているお客様への感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。

そして、4枚目となる家族の記念写真、アミーゴは心を込めてシャッターを押しました。

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こうして4枚目の記念写真を無事撮り終えることができましたが、お話はここで終わりではありません。

この後もご家族様との関係は続き、なんと6人家族になるまで、アミーゴはこのご家族の想い出作りに携わらせていただきました。

私達が撮った記念写真が、ご家族のヒストリーとなって、ずっと繋がっていく想い出になること。

このご家族から教えてもらった「想い出の価値」を忘れずに、後輩にも語り継ぎ価値ある仕事の大切さを教えて行きたいと思います。