性格診断系に対する所感

僕がMBTIなどの性格診断系についていろいろと調べるようになったのは、転職を考え始めたのがきっかけだ。MBTIを性格診断というと語弊があるが、ここではMBTIに加え16personalities関連やエニアグラム、ソシオニクス等も含めて性格診断系と呼ぶことにする。(当初のきっかけが性格診断だったので自分にとっては馴染みがある。主に16タイプを診断するものを示している。)

MBTI(エムビーティーアイ:Myers-Briggs Type Indicator)は、個人をタイプに分類したり、 性格を診断したりすることが目的ではありません。回答した個人一人ひとりが、自分の心を理解し、 自分をより生かすための座標軸として用いることを最大の目的にしています

日本MBTI協会:https://www.mbti.or.jp/what/

転職系の書籍を読み漁っているうちに下記のものをみつけて購入したのが
6年程前のことである。こちらが性格診断系を調べるきっかけとなった最初の書籍だ。

この書籍は、MBTIを基盤にしたと本文中に記載がある。
E/I、S/N、T/F、J/Pの説明と、それぞれの考え方やものの見方などのチェックリストがあり、チェック数が多い文字から自分が16タイプのどれかというものを最初に調べる。その時の結果はISTJだったと記憶している。本文中には各タイプの説明と向いている職業、弱点などが記載されている。心理機能の働きについてはわずかしか触れられておらず、あくまで適性がある職業探しの書籍といった内容だ。

当時は、ISTJの項目のみを読んで終わっただけで転職活動もしなかった。

今振り返ると、その時は転職活動という仕事に関するものだったのでISTJという結果が出たように思う。おそらく当時の業務上の自分はISTJのペルソナをかぶっていたのだろう。同じサイトかはわからないが、現在のペルソナを調べたところINTJと出た。信憑性はそこまでない。

その後、しばらくは性格診断系に触れていなかったがふと以前、上記の書籍を読んだことを思い出し、ネットでいろいろ調べているうちにMBTIや16personalitiesに行き着いた。MBTIについては、「MBTIへのいざない」という書籍を読んだが、公式のセッションは受けていない。ユングのタイプ論も読んでいない。

無料で性格診断できるものはないかと調べている中でこのあたりのものを片っ端から受けた。中には有料診断もあった。出典がよくわからないものも多数受けた。

16personalities
精密性格診断テスト「16TEST」
超精密性格診断テスト「mgram」
性格診断セブン [精度重視]
A Real Me [16タイプ診断 / 高精度バーション ]
エニアグラム(トライタイプ)
ソシオニクス
ストレングスファインダー
多重知能理論診断
BIG5
http://blog.freeex.jp/archives/51332751.html
https://www.zelfium.com/#/
https://www.thepersonalitylab.org/
https://principlesyou.com/
https://mentuzzle.com/
https://www.personality.ninja/

診断を受ける中で、途中から単なる性格診断目的ではなく、どのような質問項目があり、回答によりどういった結果が出るかなど、好奇心や面白さに変わっていったように思う。あとは未診断の新しいサイトを見つけ出すことに喜びを見出していた。16タイプの設定(強み・弱み・相性)や心理機能の働き方、組み合わせがゲームのパラメータのようであり、新しいオモチャを見つけた気分だった。

MBTIへのいざないを読みつつ各診断を受ける中で、各タイプの考え方や行動原理、傾向の説明を目にしたところ、自分はISTJではなく、ISTPかINTPが近いと感じるようになった。

その結果を基に色々模索していたが、最近元来自分はそういう人間であったかと自問自答するようになった。

心理機能の順番や役割の表面上の理論はなんとなくわかったような気はしているが、①-③ループ、④グリップなんかはよくわからない。何か思考の調子が悪いと感じる時がそうなのだろう。

IxTPの主機能である内向的思考は普段から使っていると認識している。これはわかりやすい。

性格診断系の質問で「頭で考える/心で感じる」みたいな質問項目がある。
僕はいつも「頭で考える」に回答をしているがよくよく考えてみると明確に判断できているのかと思ってしまう。

例えば仕事上で、苦手な人と極力話さないように立ち回るというのは感情機能の判断なのか? 一応、話さなくてもよい方法がある(メールなど)と考えた上での判断であれば頭で考えた判断になるのか?急ぎでどうしても話さなければいけない場合はもちろん会話する。

一旦、思考をはさんでいるので最終的には頭で考えて判断したという結果になるのだろうか。こういう質問に対して疑問を持つ時点で頭で考えているのだろうか。思考と感情は合理的機能と呼ばれる判断機能なので最終的なジャッジをした機能が使用機能だと思われるが。

また、感覚と直観もよくわからない。僕は「感覚的に」という言葉を日常会話でそこそこ使っていると思われるのだが、僕が感覚だと感じているものが直観かもしれないし、「感覚的」「直観的」という日本語だと「感覚的」の方が馴染みがあるので使っているだけなのかもしれない。

何となくこっちの方がよいと思う「感覚」も日常で結構あるようにも感じている。これは「直感」と「直観」の違いっぽい。僕の感覚は直感の方が多いのだろうか。

感覚と直観の違いは奥深く複雑なため、明確にそれを定義することは困難であるがために、この2つの知覚機能は非合理機能であると「MBTIへのいざない」に記載がある。

「感覚」と「直観」どちらを多く使っていようが自分は自分だと思う反面、もう少し自分なりに理解したいと考える自分もいる。

自分が日常的に使用している心理機能には強弱があり、特定の心理機能だけを使用しているわけではない。また、MBTIで定義されている心理機能以外にも様々な要素が絡み合い僕という人間を動かしている。

ナビゲーターがいると自分自身の理解がより深まるのかもしれないが、MBTI系の理論を自分に適用するのは自己流では限度がありそうだ。

性格診断系の解釈の仕方を探しているうちにnoteの記事にたどり着き、今でもほかの人の考え方や生き方の記事を読ませてもらっている。

思考が上位機能(主機能、補助機能)のタイプの記事の方が気になって多く読んでいる。INTJの記事は面白いもの(自分とは違う着眼点と考えが理路整然としていると感じる点など)が多い。ESTJ(ISTJ)はほとんどいないように思う。また、INFJやINFPがやたらと多い気はする。

一年ほど前から記事を読む中で、「16タイプ性格診断好きの人に100の質問」「世界観を問う44問」を見つけ、自分の回答はどのように表現されるだろうかと興味がありnoteの記事を書き始めたのが一ヵ月ほど前のことである。

話を戻すと、ほかの人の記事でSe/Si、Ne/Ni、Te/Ti、Fe/Fiの中身を自分の言葉で説明したり機能を組み合わせたり、家族や友人の16タイプを想定したり、特定のタイプあるあるを書いているものがあるが、僕にはできない。

おそらくそれを行う程、周囲に興味がないのか、興味がないゆえに自分の言葉で説明できるほど16タイプと心理機能の働きを理解しようとしていないのかはわからない。

性格診断系の記事を書いている人は、自分なりの理解で語っていると思うが、正しいかどうかではなく、記事として面白いのであれば何でもいいかと思うことにした。半分負け惜しみみたいなもので、僕もできるものなら持論を展開しまくりたいが、特に心理機能や16タイプと結びつかないので仕方ない。

僕の場合は、相手が16タイプのこのタイプだから、こういう性格の傾向が強くて、自分との相性がいいとか悪いとか、どうしたらうまく付き合えるだろうかといったことは考えない。というか相手のタイプがそもそもわからない。

相手のタイプがわかるということは、ある程度相手と関わりがあり、情報を手に入れているため判断材料がある状態だと思う。

その状態であれば僕は以下のように考える。

自分が生きてきた中で出会った人を基に人間の傾向というのが知見として蓄積されているので、ある意味レッテル貼りだが、この傾向がある人はこれが好きでこれが嫌いみたいな経験則のようなものはある。その知見をうまく活かして、人間関係を円滑に進めたり、苦手な人とは関わらないようにしている。特に16タイプや心理機能に置き換えて考えてはいない。このあたりはISTPっぽいか?持論を展開しつつ、記事を長々と書いているのはINTPっぽいのか?

仕事上での話だが、会社で年上の人に怒られたことがある。その人は、話しやすい人でこう言っては失礼かもしれないがテキトーな(緩い)感じの雰囲気の人だ。仕事がテキトーというわけではない。

仕事で、相談をしていた時にどこかで地雷を踏んでしまったのだろう。いきなり態度が豹変し面食らってしまった。その時は、決められていたスケジュールを伸ばせないかという相談だったのだが、僕の言い方の問題か、内容の問題かは不明だが結構な勢いで怒られた。

僕は、その人の日常的な表面上の態度しか見ていなかったのでそういう事態を起こしてしまった。

それ以来、以下の言葉を噛み締めている。
「その人を知りたければその人が何に対して怒りを感じるかを知れ」

誰かが怒られているとき(怒っているとき)は、どういう人がどういう理由で怒られているかを観察するようにしている。

また、苦手なタイプは、声が大きい無能(自分で考えられない)や、すぐ感情的になったり、人の話を聞かない人間だ。職業上の問題なのかもしれないが、建設的な話し合いができなく、細かいところで茶々を入れてきたり、関係ない話をして会話が長引くのは苦手だ。あとは、話が噛み合わない人。視点の違いからかたまに噛み合わない人がいる。何かがズレている。僕もたまにズレていることがあるのでそうなると一旦考える時間を設けた方がよい。

好きなタイプはその逆。この辺は関わりが浅くても比較的すぐにわかる情報だ。

僕はお互い知り合って間もない頃だと自分をさらけ出さないので、一方的に相手の情報だけを手に入れているような状況になる。何回も会っていると多少は自分のことを話すこともある。何を考えているかわからないとたまに言われたりもする。

僕と似たようなタイプ同士が鉢合わせると、お互い積極的にコミュニケーションをとらず、必要最低限な会話のみになるので周囲から見ると変な空間に見えるかもしれない。

話は変わるが、お笑い芸人ドランクドラゴンの鈴木拓が格闘技をずっとやっているのでムカつくことがあっても「どうせ○せるしいっか」という考えを披露していた。この考えは結構好きな考えだ。自分なりのブレない心の拠り所のようなものがあると、追い込まれても平然としていられる。

僕は直接的にはそのように考えないが、人間関係でストレスを抱えるのは、人並み以上に嫌っているので、考え方の違う様々な人もいるという前提のもと、自分と相性が悪い人に対しては違う生き物なんだと思うことにしている。

上記は、ほとんどが16タイプ(MBTIもどき)についての内容である。
性格診断系にソシオニクスやエニアグラムも含めたが、MBTIもどき以上に理解していない。

ちなみにMBTI公式HPには「MBTIもどきを受検された方々へ」や「ユングのタイプ論をおもしろおかしく掲載しているホームページ」等によって「タイプ診断」を経験された皆様へといった注意喚起がされている。

「信頼性も妥当性も検証されていない性格検査を受けることで、不利益をこうむっているのは受検者本人である」とMBTI公式は述べている。

MBTIこそが本物だという自負があるのか自分の顧客が流れていくのを食い止めたいのかは不明だが、明らかに本来のMBTIと異なるものをあたかもMBTIであるように見せかけ、あるいは勘違いしたまま面白おかしく脚色された情報を発信していることに対して苦言を呈したくなる気持ちはわからなくもない。

実際、MBTIも科学的根拠はないと言われているようだが、世界中のデータもそれなりにあることだろう。公式のMBTIセッションを受け、うまく人生に活用できている僕と近い傾向の人がいれば話を聞いてみたいものである。

また、認知バイアスもあるかもしれないが、ネットにあるMBTIもどきでも自分の性格の傾向がある程度当てはまるため、僕自身はMBTIは全く使えないメソッドだとは思っていない。ただ人にうまく説明できるほど理解はできていない。MBTI公式には怒られるだろうが、ある程度当たっているエンターテインメントを含んだ性格診断ぐらいの認識だ。

MBTI系に触れたことがある人であれば、通常長々となる性格等の説明を4文字の文字列だけで、こういう傾向があるタイプだと説明できるのがいい。

機会があれば、一度MBTI公式セッションを受けてみたいとは思う。

何かよくわからない記事になったが、僕は16タイプや心理機能の働きをうまく説明できないので、ほかの人の面白い記事を見て勉強することにする。

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