東京都で公開されているデータをグラフで可視化して考察する #4
厚生労働省で公開されているデータシリーズですが、今回は東京都のデータなので、タイトルを変えています…
今回はワクチンのベネフィットと謳われている、重症化のリスク低減効果を、年齢別に、素人なりに考察してみます。
重症化リスクの低減効果(年齢別)
現在のところ、全年齢にわたってこれが分かる直接的なデータは見つけられませんでした…。(見つけられた方教えてください…!)
そこで、下記データを基に分析してみました。
①東京都の重症者数データ(都基準)
ソースは下記
②東京都の接種率データ(年齢別の時系列情報を含む)
ソースは下記
これらを基に下記のような表を作成
ワクチンの抗体が十分にできるには、「2回目接種後、1週間かかる」
とのことから、接種日と効果発現の想定日を加味して、「接種率vs重症者数」をプロットしてみました。
これをグラフにしました
傾向があるような、ないような…
感染してから重症になり入院し、かつ集計に反映されるまで、ある程度の期間を要すると仮定し、仮に2回目接種4週間後(4週間後というのは、えいや、です)を重症者予防効果の発現日と仮定して再度プロットしました。
グラフはこちら。
重症者の減少がすべてワクチンの寄与であるかは正直分かりません。
謎の感染者数減少のファクターXも少なからず寄与していると思いますが、
全年齢にファクターXが寄与しているとしても、年齢ごとの傾向を相対的に比較すれば、少なくとも下記4点は言えるのではないかと考えます。
①50代以上は接種率増に伴い重症者も減少している
②40代以下はそもそも重症者数が少なく、接種の効果は限定的
③65歳未満でワクチン優先度が高くなかったが、
重症化リスクは高い50代の重症化人数が突出している
④接種率に対する重症化人数の傾きは年齢が大きいほど急峻
(=年齢が高いほどワクチンの重症化予防効果は大きいと思われ、
逆に今後ワクチンの効果が弱まったときに、
真っ先に重症者が激増するのは高齢者)
3回目どうする?
なので、ブースター接種の条件はおのずと下記のように決まる気がします。
・50代以上は強制に近いレベルで打つべきでは?
・40代以下は短期~長期の副反応のリスクを考えて選択する余地が
十分にあるのでは?
・20代以下はむしろ接種禁止に近いレベルでは?
しかし、国の3回目の基準は非常に曖昧なため、
「何となく全員打ったほうが良いのでは」という曖昧な同調圧力が、
ワクチンのメリットをほとんど享受できない40代以下に降りかかるリスクが高まりそうです。逆にお年寄りは面倒くさがって打たないリスクも…。
こんな素人の分析ではなく、国には、定量的な分析に基づいた、メリハリのある方針と呼びかけをお願いしたいところです。
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