【低気圧がツラい人へ】「片頭痛は治せる」と知った時の話

私は低気圧の日は必ずと言っていい程、頭痛がする人間でしたまじでダルい。この記事を見てくださっている方の中でも、低気圧で体調を崩したりする方が多くいらっしゃることと思います。

今回は私が片頭痛予防薬と出会い、片頭痛がかなり改善された体験談について語ります。

脳神経内科的には頭痛は主に3種類あると言われていますが、私の場合は片頭痛群発頭痛の予備軍に該当します。)


【救急外来へ】

6月某日、夕方頃に突然ひどい頭痛に襲われました。案の定、その日は夕方からかなりの低気圧が予想される日でした(気圧変化を予測する『頭痛ーる』というアプリで確認)。低気圧の日に起こる私の頭痛(片頭痛)は主に2種類あり、頭が重く痛く身体もとにかくダルいパターン激痛と強烈な吐き気で日常生活が不可能になるレベルの頭痛が起こるパターンがあります。強烈な頭痛はだいたい年に数回起こり、学校や会社を早退したり、休んでしまうことがこれまで何度もありました。

その日起こった頭痛は今までの人生の中でも経験がないほどの強烈な痛みと吐き気を伴い、本当に救急車を呼ぼうか迷うレベルでした(くも膜下出血などの可能性もあるかもしれないと思ったので…)。市販薬のロキソニンを飲んでも全く効かなかったのですが、とりあえずその日は痛みを耐えに耐え、なんとか安静にして過ごすことにしました。

翌日、日中はなんとか耐えれたのですが、夕方頃にまた前日と同じような強烈な頭痛と吐き気に襲われました。流石にもうこれ以上は耐えられないと思い、地元の大きな病院の救急外来に向かうことにしました(休日だったので)。

病院に着いて事情を説明するとさっそくCTを撮る流れになり、人生初のCT検査を受けました。少し緊張しましたが検査はすぐに終わり、次に診察を受けたのですが頭部に異常もなかったのでカロナール(痛み止め)を3日分ほど出されて診察も終了。えっ?これだけ?痛み止めをもらっただけでは片頭痛の根本的な改善に繋がりませんし、無駄に高いお金を払ってしまっているので正直焦りと苛立ちを覚えました。まぁ検査で異常がなかったのは良かったのですが…。モヤモヤした気持ちのまま帰宅。(ちなみに自分の場合、カロナールはロキソニンやバファリンよりもめちゃくちゃ効いてだいぶラクになりました!もちろん個人差はあると思います。カロナール最高。)

ちなみに翌日も夕方頃にしっかりと片頭痛が起こりました。前日、前々日ほど絶望的な頭痛ではなくカロナールで対処できる程度でしたが、これ以上頭痛に悩まされるのはもうこりごりなので真剣に片頭痛を治療する方法がないか調べ始めました。


【頭痛外来へ】

片頭痛の治療法を調べた結果、『頭痛外来』がある病院だと片頭痛を診てもらえるとのことだったので頭痛外来の病院を探して行ってみることにしました。

数日後、WEBで予約していた病院に到着し、待合室で指定時間からしばらく待たされた後、まずは頭のMRIを撮ることに。先日CTを撮っても問題なかったし、MRIは希望者のみだと思っていたので当日「こちらで着替えてください」と言われた時は心の準備ができていなくて焦りました…。MRIも人生初めてです。CTと同じ感じだろうと思っていましたが全然違いました。CTは頭部付近をドーナッツ型の機械が何回か行ったり来たりするだけなのに対して、MRIは首から上をアメフトの防具のようなものでガッチリと固定され、身体もある程度固定された上でめちゃくちゃ狭い筒の中に30分前後入れられっぱなしになります。自分は身体が大きいので筒に入れられる時に腕がつっかえたりして本当に圧迫感を感じました。とにかく狭いしスキャン中は大きな音がひたすら鳴り続けているので閉所恐怖症の人はめちゃくちゃ怖いと思います…。自分は狭いところも平気な方だと思いますが、全く身動きがとれない状態で30分も放置されるのはさすがにドキドキしました。

MRI後、またしばらく待ち、いよいよ診察へ。

まずは先ほど撮った頭部の写真を見せてもらいました。「腫瘤など異常はなく、とても綺麗な血管ですね」と先生に言われご満悦です。

自分の頭痛の症状としては、強烈な頭痛が起こる10〜15分前ぐらいから『閃輝暗点』と呼ばれる症状が起こります。閃輝暗点とは視界にギザギザの模様が見えたり、光や音に過敏になったりする症状です。自分の場合はギザギザの模様はあまり見えないですが、スマホやPCの画面が見えないほど視界が真っ白に光り、平衡感覚もおかしくなってくるのでとにかく気持ち悪くなります。閃輝暗点から強烈な頭痛発作が起こるパターンは上でも話した通り、年に数回程度、あとは低気圧の日は基本ずっと頭が痛く、吐き気がしたり、眠気に襲われています。(低気圧+寝不足orストレスor前日の飲酒などが重なると大きな頭痛に繋がりやすいようです。)

以上の症状から典型的で重度の片頭痛ということで診断されました。さらに今回の頭痛発作から『将来、群発頭痛に発展する可能性もあり』という注釈もつきました。群発頭痛もちの知り合いがかなり苦しんでいるところを見たことがあるので将来が少し不安ですね…。

そして、いくつか薬を処方してもらいました。

・片頭痛発作が起こった時に飲む薬→リザトリプタン(片頭痛の原因に作用)、カロナール(痛み止め)、メトクロプラミド(吐き気止め)

・片頭痛を予防する薬→ミグシス(カルシウム拮抗薬)

先生いわく、片頭痛を予防する薬があるとのことなのです!これは朗報です!実際、このミグシスという薬に自分はかなり救われました。先生から「飲み始めから2週間はあまり効果がないけど3,4週間で効果が出始める」と言われた通り、この薬を飲み始めてから3週間ほど経った時にかなり片頭痛の改善を実感できました!具体的には、絶対に頭痛がきそうな低気圧の日でも低気圧からくる調子の悪さをほとんど感じないレベルになりました。もっと早くこの薬出会いたかった…!本当にありがとう…!(カロナールとメトクロプラミドも通常時の片頭痛にかなり効きました!)


【予防薬の効果】

1ヶ月分の薬を処方され「薬がなくなったらまた経過観察で診せにきてください」と言われていたのですが、1ヶ月分の薬を飲み切った私はかなり低気圧時の頭痛から解放され「もう片頭痛はかなり治ったんじゃないか!?」と浮かれていました。結果、1ヶ月後の診察は受けませんでした(家からかなり遠く、待ち時間もめちゃくちゃながったので…)。

その後、しばらくは低気圧による不調も感じない日々でしたが、薬を飲まなくなって3,4ヶ月経った頃からまた徐々に低気圧で体調不良になる日々が少しずつ戻ってきました。そして薬を飲まなくなってから約半年後にまた久しぶりの頭痛発作が起こってしまい、家の中で倒れてしまいました。とりあえず以前処方されたリザトリプタンを飲んでみましたが、あまり効果が感じられませんでした…(片頭痛に関する薬で一番強力だと思うのですが…)。とりあえずカロナールも飲みましたがあまり効かないレベルの激しい頭痛でした。翌日も前日と同じぐらいの時間に頭痛が起こりました。車を運転する用事があったのですが、車の運転中に閃輝暗点が起こった時は前が全く見えなくなり本当に危険でした…。

流石にマズいと思ったので、半年ぶりに病院で診察を受けました。事情を説明すると先生は「むしろ予防薬の効果が6ヶ月ももったのはかなり良かったですね!」となぜか嬉しそうでした…笑

ということで再び予防薬のミグシスを3ヶ月分、あまり効かなかったリザトリプタンをナラトリプタンに変更してもらい、あとは強烈な発作ではない平常の体調不良の時にかなりお世話になったカロナールとメトクロプラミドを多めに処方してもらい現在に至ります。


予防薬を飲むことで症状の改善や予防をすることはできるのですが、やはり完全に片頭痛を治し切るというのは難しく、片頭痛から切り離れた生活をするためには予防薬を飲み続ける必要があるみたいです(もちろん個人差はあると思いますが)。とはいえ、予防薬を飲むことで日常生活がかなりラクになったのは事実であり本当に嬉しい限りです

今回、自分は『片頭痛』と『群発頭痛の予備軍』と診断されたのですが、頭痛は他にも『緊張型頭痛』というものもあったり、ただの頭痛と思っていたら重大な病気の前兆だったケースもあると思いますので、ぜひ、自分と同じように低気圧による体調不良に悩まされている方や低気圧でなくても頭痛で悩んでいる人は一度『頭痛外来』を受診してみて、自分の頭痛の原因を知ることをオススメしたいです!

この記事を読んでくださった方の症状改善のために、少しでも参考になっていれば幸いです!

それでは〜

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