発達障害は宇宙人?

私はADHDでクローズ就労しているOLです。
28歳の頃診断を受けました。

発達障害のある皆さんは、きっと一度は「宇宙人」って言われたことがあるのではないでしょうか。
冗談めかして、仕事で怒られて、陰でぐちぐちと、等々……。

以前、職場に発達障害と思われる先輩がいて、「一つの部署に○○さん(先輩)とおもちさんの2人も宇宙人がいる」と他部署の人に言われたことがあります。

その先輩はもともと成績優秀な営業でしたが、異動により事務になりました。
発達障害に限らず営業職あるあるだと思うのですが、数字が取れていれば他がおざなりでも目を瞑られるところがあると思います。
先輩は典型的な事務のできない営業さんでした。
異動前はそれでよかったのですが、異動後、それはそれは大変な苦労をしていました。
とにかく不注意によるミスが多い。電話対応で話が噛み合わない。業務知識がない。
以前は営業成績で非常に評価されていたのに、事務になってからは目に見えて評価が下がり、私達後輩の前で上司に怒られることが増え、部署内の空気も悪くなっていきました。
会話をしていると一方的に自分の話をしたり、雑談ができず空気の読めないところはあると私も感じていました。

私は当時診断を受けていませんでしたが、自分が発達障害ではないかと既に考えていました。
大小あれど先輩の困りごとが自分の困りごとと同じだと感じ、先輩も発達障害なのだろうと思いました。

このような状況なので、飲み会でも先輩はいろいろと言われていました。
「○○さんってちょっとアレだよね・・・」などと先輩のいない場で他部署の人からよく言われました。
その延長線が冒頭で受けた「2人宇宙人がいる」発言です。
これを言ってきた人自身もそこそこ空気が読めないところがあるので、悪気なく直接私に言ってきました。

ある意味でこの言葉は合っていると思います。
私達(と、あえて先輩も発達障害であると断定した表現をします)は発達障害であり、同じ人種とは思えません。
ネットで当事者さんが「私達は地球に迷い込んでしまった宇宙人」と表現していて、まさにそれだと思いました。

でも、私達はこの社会に、この世界に、溶け込む努力をしています。
薬の副作用でボロボロになり、2次障害を発症し、金銭的な苦労をしながらなんとか生きています。
その結果がマジョリティと違うことを否定するようなこの言葉で、あんまりな仕打ちです。

私からしたら宇宙人は他の同僚の方です。
こんなに努力して、言葉を尽くして試行錯誤を重ねてもコミュニケーションがとれないし理解もされない。
私は私の星に帰りたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?