圧巻のステージ。
今回の記事を読んでくれる方。
ぜひ去年の9/28.12/31.に投稿したnoteを一度読んでからこの記事を読んでくれると嬉しい。
昨日、わたしの一部と言っても過言ではない大切なバンドのアリーナツアーに行ってきた。
わたしはこの数年、彼らに対して不安と焦りと少しの疑いを持っていた。
キラキラの演出は何のため?
エンターテインメントは何のため?
私たちに音楽を通して伝えることは諦めたの?
わたしが信じていた本物の音楽が、どんどん色んな色で上から塗りつぶされていくようで怖かった。塗りつぶされて本当の色が消えてしまった曲達を好きになっているファンの子達も正直嫌だった。
去年の幕張メッセは曲の粒が空中分解して目の前で消えていくようだったのを、今でも鮮明に覚えている。その原因の1つに、空間を共有するファンの熱量があった。
最近ヒットした曲以外では盛り上がらない客席に悲しみが止まらなかった。バンドメンバーが大切にしてきたであろう今までの曲の数々はファンの心に届いていたのかな?メッセージは受け取れているのかな?蔑ろにされているんじゃないかと思って胸が締め付けられた。
その後12/13のZeppでのライブはわたし目掛けて曲が真っ直ぐに飛び込んできた。
13日にわたしが泣いたのは、何も邪魔するものがなく音楽が自分の心に入ってきたことが嬉しかったから。
そして昨日、横浜アリーナという大きな舞台。
わたしは彼らのライブではきっとライブハウスでしか泣けないんだろう、なんて思っていた。
きっと、会場が大きすぎると音楽が届いてこないのだ。わたしはずっと音楽は一対一であるべきだと思っていた。音楽を聴いて涙が出る時は、曲がわたしの心に届いた時だったから。
でも違った。
昨日の涙は、わたしが心の底から大好きなバンドをこんなにたくさんのファンが支えているんだと実感できたから。どうしようもなく寂しかった去年の幕張での気持ちが報われたような気がした。昨日のわたしはライブ後半1時間、帰りの電車1時間、家についてからの1時間ずっと涙が止まらなかった。
一言、圧巻だった。
ステージの演出も最高に良かったけど、それ以上に一人一人のファンにちゃんと曲が届いていた。隣の子も後ろの子も前の子もみんな歌うところはちゃんと歌って一曲一曲大切に聴いていたのを感じて涙が止まらなくなった。
今回のわたしの席はスタンド指定席でステージから少し離れていたけど、全員がメンバーに向かって一直線に手をあげる景色は最高だった。
わたしは今まで色んな音楽を聴いてきたけど、このバンドのように成長段階のグループを聴くということは少なかったと思う。
わたしは初めて、「バンドってこうやってファンから愛されていくんだなぁ」って実感することができた。
何目線だよっていうコメントになってしまうけど、この1年で本当に彼らは成長していると思う。大物バンドのようなステージは見ていて惚れ惚れした。「こんな本物を見せてくれるなんて」と何回も思ったし、目に焼き付けようと必死だった。
わたしが信じていたものは本物だった。
音楽に偽物も何もないのは分かっているけど、昨日感じたものを言葉にするなら「本物」で間違いないと思う。
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