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心の病気になりやすい人・ならない人

私は、今までの人生では自他共に認める楽観的な人間だったと思う。

大抵のことはなんとかなると思っていたし、赤点をとってもSuicaを無くしてもバイト先の居酒屋でグラスを十数個割ってめちゃくちゃ怒られても、そんなに落ち込むようなタイプではなかった。

それに、大きなことを成し遂げたいとか自分で掲げる目標もなければ、「うまくやらなきゃ」「気に入られなきゃ」なんて周りの目を気にするという性格でもなかった。

そんな私が、社会人2年目が目前の3月はじめ、どうにもこうにも会社に行けなくなった。行きたくなくなった。

心療内科に行くと、適応障害と診断されて今も絶賛療養中。


会社に行っている時は毎日のように「会社 行きたくない」「社会人1年目 つらい」などと検索しまくっていた。

その中で、「心の病気になりやすい人はこんな人」というのを教えてくれる記事がたまにある。

「真面目で責任感が強くて完璧主義で〜」とか「気が弱くて断れない性格〜」「職場の労働状況が悪かったり人間関係がうまくいっていなかったり〜」とか。

これを読んだ時「私は違うな」と思った。もちろん教えてくれる記事には必ず「このような人が全員精神的な病にかかるわけではないし、これに当てはまらない人でも精神病になることもある」と書かれているのだけど、人間はこういう時自分は違うと思いがち。

だからいざ適応障害ですと言われたとき「なんで私が?まじ?」って冷静に驚いてしまった。

実は頭の片隅では「こんなにつらいなんて私って病気なのかな」「病気じゃないならただの怠け者?」「誰かにもうあなたは限界だからやめましょうって言ってほしいなあ」とか思っているから、医師に診断されて超安心した気持ちも同時にある。

でもそれは最初だけ。元気になってきたなぁという頃に涙が出てきたりすると「なんで私が?」が再発して心が荒れ狂う時ある。まじ厄介。


心の病気になりやすい人っていうのはいると思う。でも、心の病気になる可能性は誰にでもある。

「自分は大丈夫」と思っていたり周りに「あなたは悩んだり病んだりしないよね」と言われたりする人は、うつ病や適応障害になったときにそれを受け入れるのに少し時間がかかるかもしれない。

もし、「こういう性格の人は心を病んだりしない」という考えを持っている人がいたらそんな法則は存在しないから気をつけてほしいと思う。

悪気はなくて褒め言葉のつもりかもしれないけど、意図せずに他人を傷付けてしまうかもしれないから。


最近私は「心の病気は所詮病気。風邪や盲腸やがんと同じように運が悪ければ誰でもかかるもの」そう考えることにした。

もちろん生活習慣やストレスとかの外的要因はあるけれど、絶対にかからない方法なんてないからしょうがない時もある。

私は、こう思うことで結構気持ちがラクになった。

実際に病気の人に「そういう時もあるよ。しょうがない。」なんて言ったらダメだけど、心が苦しい自分に言うと救われる言葉もあったりするんだよね。


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