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遺族との会話は…

私は20年以上前に自死により兄を亡くしている。

私は学生だったが、当時の友人のひとりに
「どうして亡くなったの?」と聞かれた事があった。
多分なんとなくは知っているはずだ、と思っていた私は
(知ってるくせに聞いてきたなこいつ)
と、腹が立って何も言わなかったが、

今になって、もしかしたら
本当に何も知らなかったのかもしれないな、と思う。

だが、しかし

その友人以外の、何人もの友人たちは
私から言うまで待ってくれていた。
決して「どうして亡くなったの?」とは聞いてこなかった。
「大丈夫?」ばっかり言われていた気がする。
その友人とはそれが原因で縁が切れたわけじゃないけど、
その周りとの違いが周りの人たちの優しさが心に残っている。



母の友人(だった人)は
兄のお通夜で、
自分の息子たちの近況報告(自慢にも聞こえる)
を始めたらしい。
おそらく滅多にいない変わった人である。
母は、その出来事で完全に縁を切ったようである。

無理に話しをしなくてもいいし
せめて故人の話しをしてくれ、と思う。


この2つは
頭で思ったことをすぐ口にしてしまうお喋りな私が
教訓にしている出来事だ。


死因が何であろうと
遺族と言うのは悲しみの中にいる。
だた寄り添ってほしいだけだ。
だたそこにいてくれるだけでいいのだ。
こちらが話したくなった時に
聞いてくれればそれでいいのだ。



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