【日記】大嫌いな家族。

「ねー、これ誰の、おちゃ?」

 5歳の息子(知的障害があり中身は3歳くらい)が、2リットルのペットボトルのお茶を指差し、そうやって聞いてきた。


「みんなのよ」


と言うと

「じゃあー、ばぁばとー、○○おじさんとー、」

と、私の母と、弟のことを言う息子に、なんだか、ハッとさせられる。


あ、そうか、この子にとっては、

ばぁばも、おじさんも、
当たり前に大切な家族なんだ、と。



最近、色々なことがあり、自分の家族が大嫌いになっていた。

昔からだが、私の両親は、

子供がどう思うか、子供のためを思って、と行動するよりも、自分の気分、自分の気持ちが大事な人だ。



私は昔から、親に、共感してもらったことも、同情されたこともない。

不登校になっても、ひきこもりになっても、親から心配の言葉など、ひとつも聞いたことはなかった。


最近も、特にそれを顕著に感じることがあり、30代になって遅れた反抗期のようなものが来たのだった。

「こいつらホンマにいい加減にしろ!!」と、

20年分くらいの、溜まりに溜まった怒りを、爆発させていた。


でも、そうか。

そんな親でも、息子にとっては、娘にとっては「大好きなじいじ、ばぁば」なんだな、と。


だからといって、怒りが変わることはないけれど。


怒りで狭くなった視野が、ふーっと広がった感覚がした。

 未だに嫌いな家族だけど、息子、娘のばぁば、じいじ、としては、大事にしようかな。と思った出来事だった。




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