ひとつの時代が終わった感とマスコミ
昨日、北海道では大きな商業施設二つが幕を閉じました。
札幌エスタと函館テーオーデパート。(旧 棒ニ森屋デパート)
札幌エスタは45年の歴史。
函館テーオーデパートは61年の歴史。
どう見ても函館のデパートの方が歴史があるのだけれど、昨日のテレビも今日の新聞もエスタの閉店ばかり。
百歩譲って、ちょっとわかります。
札幌市民として、小学生の頃に駅前に大きなSOGOデパートができるという、あの、ワクワク感。
大きなシャンデリアがあった豪華な作りと駅に直結した初めてのデパート。
よく、屋上の遊園地に連れて行ってもらったし、お菓子の量り売りも楽しかったし、エレベーターガールに憧れた時期もありました。
2000年にSOGOデパートが閉店し、その後はビックカメラが旗艦店となり、今の形へ。
45年を経て、老朽化と再開発のため閉店。
昨日は思い出に浸っておりました。
命の危険・・・人が多いところでのシェディングも覚悟で地下で行われた生演奏も聴きました。
虹と雪のバラードを演奏してくれて、涙しました。
「街ができる、美しい街が」
というフレーズが好きでした。
札幌って、どんな街になるのかな?って思いながら、歌っていた小学生の時を思い出して。
しかし、この乱開発はちょっといただけない。。。
美しい街どころか、混迷を極めている。
片方のテーオーデパート閉店の扱いはあまりに小さく、道民としては悲しかったし、エスタは駅前バスターミナルとしての役割も大きかったのに、バス停が変わるアナウンスは、これっぽっちもない。
・・・・以前、ちょっとだけ記事にはなったけれど。
今日9月1日から、定期観光バスの乗降口が変わるのに。
そして、上記のごとく、10月1日からは長距離バスも含む駅前から出発するバス便が全て移動します。
また、手稲方面、新札幌方面など、札幌市の他の地区を結ぶ路線も全部移動します。
これを周知してもらわないと大変じゃないの?
このことを今日の朝刊では全く報じていませんでした。
昨日の閉店ドキュメントばかり。
おまけに、千歳の半導体工場ラピダスが今日から工場が始まるとか、どうでもいいことばかり。
先日、札幌駅前の紀伊國屋を通りかかったら、緊急車両が通れなくなっていました。
大丸デパートと紀伊國屋書店のある通りです。
雪が降ったら札幌駅近辺の混雑は相当でしょう。
ワクチン接種の時からマスコミは信じない人間になった私ですが、新聞は本当に終わった感があります。
ちゃんと報道してと言いたい。
そもそも、今の大丸とステラプレイスがある場所が新幹線の駅になるはずだったのに、目先の利益のためにJR北海道が売却してしまったのが間違いの始まりなんだから。
北海道は気温差が激しいので、関東と同じ開発をすると、メンテナンスが倍以上かかります。
道路の補修工事を見てもわかりますよね。
ワンシーズン終わると、ボコボコになって、その場しのぎの補修でまた、ボコボコボコ。タイヤもパンクするほどの大きな穴になる。
北海道ならではの開発をしないといけないのに、かれこれ20年、関東の人間が知事になっているので、お話になりません。
マスコミはダンマリです。
夕方のローカル放送は新しいお店情報ばかり。
インスタ映えする食べ物とか、オバサンの私には素材の味も何もない、いろいろ混ぜ込みスイーツ&着色料の嵐にしか見えないけれど、材料は北海道産のこだわり、お値段お高め。
あ、ちょっと言いすぎた。
以前、パセオで親しくしていた売り子さんのお話を。
「このお店、最初は違うビルに入る予定もあったの。でも、結局、老朽化で将来、また移転することになるかもって。新しいビルはテナント料が高くて、とても続けられないの。お店が閉店したら少し休むけれど、次の当てはないから、また一から就職活動なの。どうなっちゃうのか心配。」
こんなことの繰り返しで美しい街とは言えないよね。
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