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音楽の趣味が合わない友達

あるあるですよねー。音楽の趣味が合わないことって。

ちょっと親しくなった人と、好きな音楽の話になったら全く趣味が合わなくて引いてしまったとか。

むしろ、同じアーティストを好きだというだけで、対して言葉も交わしていないのに、一晩語り合ったような仲になれてしまうこともあります。

つい比べたくなるよね

多様性と叫ばれるようになって久しいですが、それでも私たちは、つい好きなことになると熱くなってしまうものです。

私はフォーク系の音楽が好きなのですが、EDMやパンクロック好きの連中を見て「これが音楽か?」と不思議がっていた青い時期がありました。

Youtubeで昭和の曲のコメント欄を見れば、ノスタルジーに浸ったオトナたちが「最近の曲は薄っぺらい」とのたまわる一方で、洋楽スレでは「日本の音楽はレベルが低い」と叩かれている有様です。

好きなことにはね、熱くなっちゃう気持ちもわかるんですが。
あまりに不毛です(笑)

ただ彼らに気づいて欲しいことがあるんです。

それは、同じ音楽でも全くの別物だということです。

そもそもベツモノ

皆さんに質問です。
ここに、えんぴつと椅子があります。どちらも木から作られています。
では、この二つを比べたりするでしょうか。

尖ったえんぴつを見て、「こんなヤワじゃ座れないぞ。木製品の風上にもおけん!」なんて言いますか?
椅子を持ちながら「最近の木製品はデカすぎる!」なんて言いますか?
言わないですよね?

EXILEの曲を非難する洋楽好きオジサンは、これと同じです。

同じ「音を使っている」ということだけで、無意味に同じ土俵に上げて考えているんです。
「木を使っている」というだけで、えんぴつと椅子を比較しているんです。聖子ちゃんと明菜を比べるようなノリで。

なんてアホなことなんでしょうか。

「趣味:音楽鑑賞」の落とし穴

考えて見れば、「音楽」というくくりがよくないんです。
えんぴつや椅子に「木製品」というくくりはありません。

だって、そもそも目的としていることが違うんですよね。

楽器の音がとにかく好きな人もいれば、歌詞の意味を考えてしみじみとしたい人もいます。リラックスしたいときに聴きたい人もいれば、脳みそに響く電子音で気持ちよくなりたい人もいます。

それぞれ、目的は「字を書くこと」と「座ること」が如くかけ離れています。

たまたま音からできているだけであって、目的も仕様もかけ離れているんだってことを理解すれば、この無駄な対立は減るんじゃないでしょうか。

「音楽」っていうくくり、いっそとっぱらってみては?笑

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