今週聴いたアルバム vol.6
98.12.28 男達の別れ / Fishmans
ベースの柏原譲の脱退に伴ったFishmans最後のツアーのライブ盤。ボーカルの佐藤伸治の急逝により最後のライブツアーとなる。
ライブ盤というものは、いいものはオリジナルのアルバムを有に凌駕するほどのポテンシャルを持っていると思っている。僕はUFOの「Strangers in the night」やディープパープルの「live in japan」などがお気に入りだが、いいライブ盤ではその熱狂や空気感が音を通じて伝わってきて、まるでタイムスリップして脂の乗った時期のバンドのライブに参加できたような興奮が得られる。
この「男達の別れ」もそのような非常にいいライブ盤だった。
とにかく音が気持ちよく、はじめのOh Slimeのメンバー紹介からその世界観に惹きこまれた。
全体を通して特に客演のHONZIのキーボードの宇宙的な音場が素晴らしい。
個人的に世田谷三部作のなかでもLONG SEASONだけはあまりハマらなかったが、このアルバムの最後のLONG SEASONは40分という長い時間を感じる暇もないくらいに心地よい音の連続で一気に好きな曲になった。
Are you feel good?
Bunny / Beach Fossils
2009年結成のブルックリンのインディーバンドBeach Fossilsの昨日くらいに出たばかりの新譜。同バンドの「Somersault」というアルバムが良かったので全曲聴けるのを楽しみにしていた(数曲は先行で聴けた)。
ドリーム・ポップ的な音でありながらも音が飽和し過ぎないバランスで聴いていて気持ちいい。
シューゲイザー的アプローチの「Numb」が特に気に入った。
ウサギのジャケットもすこ。
BOLERO / Mr.Children
有名曲は知っていたしたまーに聴いていたが、初めてミスチルをちゃんとアルバムで聴いた。
特にこのアルバムはアルバムとして聞くことを想定されているような構成で、ラヴェルのボレロからの引用が挿入されている。ヒットメーカーのイメージがあったのでこういう実験的というか構成美的なアプローチは意外だった。
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