今週聴いたアルバム vol.5

The Pros and Cons of Hitch Hiking / Roger Waters
The Wallの頃のロジャーウォーターズのソロ作。ヒッチハイクの賛否両論という意味不明な題名がまず目を引くが、The Wall同様にコンセプトアルバムで主人公の夢を時系列順で追っていく(曲名は夢を見ている時刻)。
4:30AMから5:11AMの41〜43分程度の夢とアルバムの時間が42分と同じ長さになっているプログレ的テクニックも盛り込まれている。

音的にもThe Wall的な感じでジェネリックPink Floydといったところ。ギターもクラプトンでギルモアが居なくても申し分ない。タイトル曲の#10ではクラプトンのギターが特に炸裂しててかっこいい。
ロジャーのソロやそのライブは客演が豪華でライブも派手だし完成度高くて良い。

フロイド的コンセプチュアルロックの中でクラプトンのギターが聴けるだけでも聴く価値があると思う。


Tubular Bells (50th anniversary) / Mike Oldfield
言わずと知れたマイクオールドフィールドの1作目の50周年記念アルバム。未発表のTubular Bells 4のデモが特に注目するべきトラックだろう。
マイクオールドフィールドのコメントを読むとなかなか感慨深かった。

不安でいっぱいのティーンエイジャーの内側からほとばしる音楽を聴き直してみても、これが実際は50年前の自分だとは信じられない。音楽はそこまで不安そうに感じないけれど、何年もの仕事とストレスの積み重なりが『チューブラー・ベルズ』を生み出したことは自分だけが知っている。

タワレコ

Tubular Bells 4 Introはかなり良かった。ただこれは最初の部分以外はほぼ新作では?続きというコンセプトで作ることが重要なのかも。

ロンドンオリンピックの開会式の音源が入っているのも嬉しい。実質これが4なのではと思ったりもする。映像を見たことない人は是非見て欲しい。

イギリスではツアーをやっているのが羨ましい。
人生で一度は聴いて死ぬべきアルバムの内の一つだと思う。


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