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メンタル休職振り返り(1)


 (※3月31日 再度公開。復職が決まりました。)


休職に入って3ヶ月。そろそろ復職ができたら、と思って過ごしている。具体的な日付は未定ではあるけれど、自分のつもりとして。


 転職(その前1年間は働いていなかったので、再就職といったほうがいいのかな)してからあれよあれよと仕事をとりまく諸々で疲弊してしまい、眠れなくなった。服薬しながらなんとか仕事にいっていたが、段々と食べられなくなった。睡眠と食事がままならないと多くの人は心を病むんじゃなかろうか。私はそうだった。

 心の健康が危うくなって、眠れない。眠れないから、さらに仕事中も頭が働かなくて残業も増えるばかり、周囲の人すべてが敵にも思えてくる。助けようとしてくれる人もいたけど、最後のほうはそれすらも鬱陶しいというか、もう全部が嫌、となって、その頃にはもう食べたいものがよくわからなくて、食べられなかった。

 睡眠と食事の両方が崩れてからは、どんどん体調が悪くなる。当日欠勤や早退を繰り返した。これはまずい、と思い上司にも相談してしばらく休んだ。休み明け、よっしゃ頑張るぞ!と気合を入れても数日も持たず、仕事中に動けなくなってそのままメンタルクリニックの診断書を上司に出して雪崩のようになにも準備をせずに急に、休むことになった。それが、最初の「休職を要する」旨の診断書をもらって2ヶ月ほど経ってからのことだった。あの時もっと早く休んでいたら、こんなに長引かなかったかもしれない。でもまぁそれは過ぎたことだから、考えても仕方がない。

 しばらくは、ほぼ家から出ずに過ごした。メンタルクリニックとその他病院に通って、たまにスーパーに行くぐらい。ごはんは相変わらず食べる気がしないけど、食べられた。

 休職に入って2週間〜1ヶ月で気持ちが本当に不安定になって、自分でも5秒後の自分がなにをするのかがわからなくて、怖くて嫌なイメージが頭から離れない日もあった。そういう日はとにかく時間関係なく薬をのんで寝て、夫が仕事から帰ってくるのを待った。
 
 休職してから3ヶ月。良くなったり、前述したような不安定な状態がぶわっと襲ってきたり、その繰り返しだった。

 最近では調子の良い日の方が増えてきて、あ〜生きててよかった、と感じることも時折あったりして。そろそろ復職してもいいんじゃないかな、と思う。メンタルクリニックの受診時にも復職の相談をする。最初の頃は、まだ難しいよね、と諭されたけども直近の受診の際にはまぁ、次回ちょっと具体的に時期を決めましょう、という話にもなった。

 基本的には今は朝の7時〜8時に起きて、朝・昼・夜と食事をとり、日中外に出て(近所の散歩だったり、お出かけだったり、通勤練習だったり、その日の体調によって決めてる)、夜はお風呂に入って22時頃に眠る。中途覚醒はあるものの、最近はそこまで気にならない。薬のおかげもあるけど、眠る前のルーティーンが定まってきてその通りにできていることも大きいと思う。自分に合った行動習慣がわかって、面倒だな〜って思った時もほんのひとさじの頑張りでその通りにできることは気持ちがいいし、自信もつく。

 夜中の2時頃起きてしまいそのあと眠りにつけずに翌日1日過ごす、ということも何度かあった。それを数日繰り返したこともあり、そんな時にはもう目に見えてメンタルの調子が悪かった。住んでる部屋のベランダをじっと睨んで1時間過ごしたりしていた。ベランダから落ちるイメージが頭から離れなくて、誰か、誰か、と思って東京都ほっとらいんに縋ることもあった。混んでる。みんな大変なんだな、と思いながらベッドにしがみついてやり過ごす。

 そんな日々も徐々に落ち着いたのだ。本当に本当に、嬉しい。まだ不安もあるけれど、早めの対処が大切なことがわかってきた。とりあえず、今日は駄目そうだと思ったらその日は1日じっとする。部屋に1人でいるのがつらかったら誰かに連絡をする。それか近くの喫茶店にでも入って、誰か人の気配がするところで時間を潰す。あとは、この3ヶ月間調子のいい時に読む本や雑誌、動画コンテンツなどを通して、今の仕事が続けられなくても、正社員じゃなくても、バイトでも、なんなら実家等を頼りながらでも「生きていく」ことは全然できるし、死ぬよりずっとずっと良い、と心から思えるようになった。多分どんなかたちであれ私が生きているだけで、例えば両親や祖父母や兄姉は、友人は、そしてなにより夫は(そして夫と結婚することによって新たにつながれた人たちも)、私がいないよりも幸せに暮らせると思う。私がいなくなったら悲しいと思う。だから、いるだけで価値がある、と今は思える。

 生活習慣が安定して、精神的にも程よく調子がいい日が増えて、そろそろ復職、と思ったところで、よっしゃ、と思い通勤練習をした翌日から数日間中途覚醒を繰り返す(そしてメンタルも再び底へ…)、みたいなこともあった。そんな時メンタルクリニックの先生には、復職時には精神科や心療内科でやっているリワークに通うのが良いかも、と言われて上司に相談したりネットで調べてみたりもした。

 結果、リワークは今の自分にはあまり向いてないのでは、と判断。人間関係の悩みで非常に疲弊しやすいため、新たな人間関係を築くためのエネルギーリソースは職場復帰時までとっておきたい、と思ったことが大きい。(リワークでの人間関係の悩みを克服していくなかで、来るべき職場復帰の訓練をする、と考えるのが正しいのかもしれない。主治医の先生からもそう話していた。世の中には本当にいろんな人がいますから、そういうストレス反応への対処を学ぶにも良いかもしれませんね、と。でも、もしもそこで致命傷を負ってしまったら。仕事どころではなく全ての人間関係が嫌になってしまうかもしれない。そんなことになったら職場復帰どころではない、と私は考えてしまう。)

 あとは、職場では産業医の先生と話し合いのもとで復職プログラムを組めるようなので、今の私はそこに頼ってみたほうがいいのかも、と直感的に感じた。全ての希望が通るわけではもちろんないが、時短勤務や業務内容についてある程度希望を出してスムーズに職場復帰ができるような仕組みがあるようなので、ありがたく頼らせてもらうことにする。(復職面談ではきちんと、自分の要望を伝えられますように。それが通るにせよ通らないにせよ「自分で自分の意見を言葉にして伝えられること」、それこそが今回の私の復職の重要ポイントだと考えている。)

 でも何か、復職のための心の準備はしておきたい、ひとりで悶々と考えるだけではなくて、体系立てて復職の準備をしたい、と思い、ネット検索。

 こんな本が見つかった。Amazonのレビューも良かったので、とりあえず買ってみる。毎日ぺらぺら眺めながら、割と真面目に取り組んだ。

 調子がいい時は一気にいくつかワークに取り組んだり、反対に調子が悪い時はしばらくサボったりしながら、今日ようやく、最後までいった。全然30日じゃなかった(これは私のやり方が良くなかっただけです)。まだまだ読み返したい、復職してからも何度かここに立ち返って自分の気持ちを感じたり考えたりしたい、と思うけど、とりあえず復職前にこの本に取り組んだ、ということでこれまた少し自信がついた。

 復職を考えてる人には、とてもおすすめの本。なんとなくだけど、会社員をしていて休職中、今後もいま所属している会社に復職予定、という人に特に向いているように思う。例として出てくる人がそのパターンだからそう感じるのかな。このワークを中心に据えて生活するわけでは決してなく、私の場合は読書の一環としてのワーク取り組み、という感じだったので、いわば不良生徒だったけれど、それでもやって良かったと思える。休職前を振り返るなかで当時を思い出して「つらい…」と泣いてしまうのも、この本に取り組みながらだとまぁこれも一種のセラピーかも、なんてケロッとその後の切り替えができた。

 この本で取り組んだワークを基にして、休職に至った原因や、それを受けて今後の生活・仕事で心がけたいことをまた次のnoteの記事でまとめてみようと思います。

 

 

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