「移住相談」に行く前に準備する11の質問
私は2016年に神奈川県から長野県への移住しました。現在は民泊を営業しながら、県と市公認の民間の無料移住相談員もしています。地方移住して5年、移住相談歴5年の私が知りたい、これから移住をしたいと考えるあなたの11の事。
地方移住しようかな….!と心に決めてから本や雑誌、ネットなどで様々な情報に対してアンテナを張り巡らす収集期に人は入ります。そこから次に実際に相談したり、現地訪問するなどに移る行動期へと人は動きます。
ここでは行動期の直前くらいの『相談』に行く前に準備する11の質問について書いておきたいと思います。このコロナ騒動の中で今まさに行動期に移ろうとする方の参考になれば幸いです。
ちなみに「移住相談」というのはその現地行かずとも受けられる場所があります。
都市部でも全国の情報を得られる場所もあります。参考までに代表格こちら
東京
認定NPOふるさと支援怪回帰センター
大阪
大阪ふるさと暮らし情報センター
以前、東京で言えば有楽町の交通会館の広いフロア一面に各県のブースがありそれぞれに担当者がおり、一気に各県の情報を覗き見が出来て便利だったのですが最近はZoomなどのWeb通話相談が主になっているそうです。現在でも施設は健在です。
大抵の相談は無料ですが、特に最近有料のコンサルサ現地サポートのようなサービスもうまれつつありますが、それはまた違う機会でお話しします。
とりあえず移住したいなと思い立ったら何も考えずにまずは相談してみる。
移住相談サポートデスクの担当者の方は慣れているので、あなたが初心者でも相談すればちゃんとお話聞いてくれます。
むしろ勢いで現地の役所に飛び込むと担当者不在です…事前アポお願いします…と肩透かしくらうこともあるのでご注意を(田舎は担当者少ないのです)しかも土日は休み。
移住相談にするにあたりアドバイスがあります。
それはこの一つの準備で自分の中で漠然として曖昧だった地方移住に対して、少し鮮明な形が炙り出せるのです。
それがこれから挙げる『移住相談行く前に準備する11の質問』です。
相談行く前に何を準備すればいいのかな?と思っている方は、ちょっと落ち着いて
11の質問の答えを書いてみてください。。
答える前に大事な点を2つ。
1、必ず一緒に移住する家族全員と相談し話し合いながら答えること。
一人の方はじっくり自分に問うようにお答えください。
2、回答は一回で終わりではありません。これから実際に現地に見学に行ったり、人に会って話を聞いたりする中で必ず変化していきます。その都度、追記や修正を加えて自分なりの移住ノートを作りましょう。
では始めます。
まずは「名前・連絡先」ですね。これは基本ですので忘れずに。
移住する家族構成
単身なのか家族なのか、ペットいるのか、など。
年齢は任意ですがあった方が良いです。
現在の住まい
これも案外忘れがちなのでしっかり相手に伝えましょう。複数移動した方は経緯も含めると尚良いです。
いつ頃に移住をするのか
子供が小学校に入るまで。来年の秋頃までなど。
年や月など明確でなくても構いません。決まっていない人も多いです。
車の免許の有無 車の所有の有無
ほとんどの地方では生活するのに車が必要になります。
今現在あなたがどの状態か伝えましょう。ペーパードライバーの方はそこも正直に答えましょう。
移住先の候補地
もちろん複数回答可です。県単位でも市町村単位でも構いません。
場所が未定ならば東日本、西日本のような大きなエリアでも大丈夫です、相手にどの辺なのか伝わるだけでも十分スムーズに進みます。
住まいはどうするか
これのうちどれに当てはまりますか?
①賃貸
②中古住宅購入
③新築土地購入
④すでにある
⑤未定・それ以外
実際の予算がどうとかではなく、まずはどのような家に住みたいか考えてみてください。
仕事はどうするか
①現在の仕事を継続
②移住先で探す再就職
③新規就農
④起業、開業
⑤未定・それ以外
どのような景色の場所に住みたいのか
森の中なのか、ぽつんと一軒家なのか、海の前なのか、高いところなのか、平らな所なのか、さらに古民家なのかログハウスなのか近代住宅なのか家のイメージある方は一緒に挙げましょう。
ここでは自分の想像に近いような写真イメージもあると尚良いです。
こんな移住生活をしてみたい
住んでからどのような理想を抱いていますか?夢や理想、やりたいこと思い浮かぶものすべて出してみてください。
こんな移住生活は嫌だ
逆に嫌だと思う移住後の生活はなんですか?これも結構大事な点です。
景色でも人関係でも思い浮かぶ嫌な生活を出しましょう。
今現在の悩みと不安
何でも良いです。単純なことから、疑問に思っていること、移住に関して今現在の悩みや不安を思い浮かぶものすべて出してみてください。
ただしこれだけはどうしても、初対面の人には簡単に話せない『言えない』答えが出てくると思います。
『言えない』答えは誰かに見せるために書くのではなく個人個人で自分自身に向けて答えるのをお勧めします。それは秘密の答えとして持ってましょう。
きっとそのうち相談に乗ってくれる人が現れるのでその時に開封しましょう。
【過去の記事より】
こちら私の住んでいる長野県東信州の10市町村に全取材した時の内容。この地域に興味ある方へおすすめします。
東信州10市町村に「移住相談行ってきました」レポート
あとがき
なぜ今回この記事を書いたと言えば、はっきり言えば時間の短縮です。
これは仕事の面接の時に必ず提出する履歴書です。履歴書なしで面接した場合時間はおそらく通常の倍かかると思います。
移住相談も同じだと私は思います。何回も何度も各地で同じようなことを聞かれ、同じことを答え、その度に相手によっては伝わらなかったりします。なぜならば履歴書のような定型フォーマットがないからです。
移住希望者が年々増える中でこの整備されていないまま突っ込むと各窓口で少なくとも30分の時間の損失が生まれているのでは?と闇計算してしまいます。
この「移住相談」に行く前に準備する11 が移住相談の定型フォーマットになると嬉しいです。
そして、この質問が自分を見つめる11の質問にもなればと思います。
地方移住の情報過多の昨今。調べれば調べるほど楽しい気持ちと夢に妄想は溢れ、いざ!現地に赴こう!と思えばコロナ蔓延で動き取れず。
ワクワクとモヤモヤの中で今暮らしている部屋とパソコンのモニターを眺めてため息をつく日々。このような時代に次の道標を探すのは大変だと思いますが、移住は競争ではありません。誰よりも早くと焦ると気が滅入ります。
自分たちのいきたい場所、好きな時間を作るために今から毎日ゆっくり準備しましょう。
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