夜を抱きしめる
朝早く起きて近所を散歩。
素敵な路地を見つける。コンクリートの割れ目から、小さなかわいいお花が咲いているのを見つける。風を感じる。
朝食はゆったり準備して、優雅に窓の外を眺めながら珈琲を飲む。
お日様が気持ちいいと言いながら、洗濯物を干す。
以上は、私の憧れの早寝早起き生活の妄想である。
まだすべて実現できていないので、間違いを訂正していくとする。
朝は遅起き。夜になると、様々なことに対する創作意欲が湧くのである。本当は早く寝たいのに、夜の方が倍速で脳みそが回転する気がする。
朝食は適当に準備。
机の上に直接ラップを敷いて、そこにパンなりなんなりを配置。かなりずぼら。
洗濯物は室内干し。
お父さんのパンツを拝借して一緒に干す、ということはセキュリティーのためであってもしたくない頑固な私がここにいる。浴室乾燥機が付いているということは、使ってくださいということと解釈している。本当はひだまりを感じたいのだけども。
こんな調子で、なにもかも、まだ理想とは違う。いつかは理想の優雅な朝を日常にしたいと思っている。
そんなこの頃であるが、最近、遅寝生活の私の背中を押してくれる言葉に出会ってしまった。
さくらももこさんのエッセイ集『ひとりずもう』の中のこの言葉。
もしも夜中が無かったら、私は考える力が0のまま大人になってしまっただろう。
漫画家を目指して、夜中に漫画を描いていたときの話である。
この文章を読んで、夜中というものはわたしにそのような力を与えてくれていたんだと思えて、これからも夜型人間でいていいのだと思った。
私はまだしばらく、遅寝遅起きを続けるだろう。優雅な朝をちらっと夢見ながら、、、
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