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【詩】朱に交われば赤くなる

川に流された角のない石なんて味気ない
私は誰なの?
なんて自分を問いただしてみても空を彷徨うばかり

純粋な荒い原石に郷愁を覚える
波間にもがくのはどちらも同じなのだけれど

願うなら
源流にナイフのように尖っていたかった
そんな冷めた瞳で
聴衆に皮肉を吐いていたかった

朱に交わりて
赤く染まってしまった
若輩者は

あなたに素知らぬ顔をして
今日も本当には笑えないんだ