神木ねがい

詩とショートストーリーとを投稿します╰(*´︶`*)╯♡|処女作詩、作詞家登竜門入選|…

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【原点小説】『点と線、それは絆』

人と人の間には目には見えない不思議な魔法があるんだよ わたしは原子 わたしの信じ合えるあなたは分子 人のこころのなかには愛する誰かが存在するすみかがあるんだ 嘘まぎれもなく人は一人じゃないんだよ すれ違う人でもそう 街中の人でもそう もちろん愛し合った人でも つまり誰かの中に愛し合ったあなたの分子がいられる居場所があるんだ あなたを知ることはあなたの分身ともいえる分子と共にいることだよ あなたを知るだけでもそうなんだ 人のこころの中にあなたの存在がきっと

    • 作詩 secret DIAMOND

      惑い見失っていく自分自身 プライドだけは一丁前で 私は違うと叫ぶことにも疲れてきて 正義や善、人間たるにはなんて 尺度の違いにおきかえて   真実だって人の数だけあると拗ねていた 貴方の信念で ちゃちな私を叱ってくれたね 埃をかぶっていた自分に やっと巡り会えた気がした 貴方に出会えた奇跡は私を変える その瞳の見る真実は広く曇りなく 一点の穢れも許さない その煌めきが眩しくて その流れる涙すらも汚したくなくて 私は繰り返し密やかに恋をする

      • 桜散る散る賢明に

        瞳に焼きついた桜の光景だった 視界に広がる淡い桃色 歓声にわくクラスメイトたち 私はひとり光景に魅入られた 桜は散り去るときも美しかった 私もこうありたいのだ しがらみなく 世界に心など残さず ただ賢明に 生を終えたい ひとり こう思った ねがいはまだ思い遂げぬまま 少しずつ 少女にはなかった しがらみが増えていく 生きることに執着していく 病に侵された身体 日々薬を煽ってまで 生きることに価値はあるのか 生存にしがみつく姿はなんて愚かだ 二項対立のまま ただ生きることに閉ざ

        • 【作詩】祈るだけじゃない、願うだけじゃない、愛したいだけなのに

          主よ 万能であるはずの主よ 今の僕にできる唯一抵抗できることがあるならば もうあなたさえも黙殺し ただ独り 安寧を生きること 僕は幼いころから愛されなかった そんな僕は醜いんだ そんな僕は歪んでいるんだ そんな僕は人間足り得ないんだ だから僕にとって当時 より愛される『善良な』人々への服従を選んだ 人々の言いなりとなり道化となり自分として生きることを諦めた けれど 神様 『善良な』人々とはさも軽薄で醜いものなのだったのですね 僕は人間になろうとすることを 諦めたく

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        【原点小説】『点と線、それは絆』

          承認欲求なんてデマだ

          『ただ生きているだけで わたしは認められなかった 認められるものじゃなかった 生きるのが上手な兄弟たち そして生きるのに不器用なわたし いつも兄が可愛がられて わたしはすみっこのはしっこ テストで良い点をとったって 親でさえ認めてくれなくて いつしかいじけてた 自分を大切にするなんてことも忘れてしまった だけど 「今わたし、幸せだよ」って 言えたとき わたしは全力でわたしを認められた 夢はみるものじゃなくて 叶えるものだった 誰に認めてもらうんじゃない 自分で愛して

          承認欲求なんてデマだ

          死神さん、

          その汀へ連れていって あなたに会いたくて 会いたくて 会いたくて わたしはもう光が見えない 盲目な瞳 だから連れていって そんなあなたの名前は死神さん 会いにきて あなたに触れられる日は来ないことでしょう 無性に手足が焦がれているけれど あなたをがっかりさせてしまうわね そんなあなたの名前は死神さん 滑稽よね あなたに会いたいと 嘆く女なんか あなたは縁遠い異国よりも遠い場所にいるのだから そんなあなたの名前は死神さん もうこの世界なんか あなたと一緒にいられない

          ブルーブルーエ

          過去の過ちの、中 理解者なんていなくて 暴言を投げつけられる日々 感情は麻痺して しだいに目を失った わたしは、 自分のこころを守るためにひきかえに 耳も失った この、軟弱なぺてん師よ 地下へ潜って 「生まれたことが間違いだったんだ」と くやしみで 責任転嫁して 目はとっくに見えなくなっていたはずなのに ある日 光が見えた それは君だよ そのやさしいあたたかさで わたしの人生をも照してくれた 会えた、 亡者に光が戻ったよ わたしのもっている数少ないものを きっと捧げ

          ブルーブルーエ

          わたしはわたしであり続く

          喧嘩を売られ 売られ 売られ 自分にウソをつけなかった 誰にとって恥だって わたしなりの理屈を守った 誰にとって屁理屈だって わたしなりのプライドだった だから貫く 世間がなんだ 常識がなんだ "みんな"がなんだ 正義ってなんだ それは陽炎のような存在 時代によって変わり 世界の人それぞれの価値観によりうつろい 誰の目にも見えないもの だけど 絶対に曲がらない 絶対に曲げてはならない 人間が人間たる尊厳があるんだ   負けない 曲がらない 誰との対事だって わたしはわた

          わたしはわたしであり続く

          生きぬいて死ぬんだ

          薬も効かない重症 蝕んだ精神 視界は曇天 医者も看護士も 何も言わない こんな奴どうしようもないや 不幸な心は不幸を呼ぶね 幸せを探せばブルーバードはあるはずだ わたしはわたしに届きたい 過去なんかふりきって 火の粉なんかわらいとばして 光をこの目に取り戻して 終わりのない病だけれど 最期まで 生きぬいてやる 最期まで 生きて 生きて 生きぬいてやる 生きぬいて 死ぬんだ

          生きぬいて死ぬんだ

          『ねえ、愛せない。』

          僕は あなたに愛されて ようやく僕を好きになれたよ 独りぼっちでは あなたなしでは 決して愛せなかった 蝕んでくるコンプレックと 寂しさで こころはぐしゃぐしゃだった あなたに愛されて ようやく僕は自分を愛せたんだ でも あなたに愛される僕しか 誰かに愛される僕しか 僕は愛せないんだ じゃあ 僕が僕である 価値はなんなんだろう こんな命じゃ 誰も愛せない 誰にも愛されない 中身のないプライドを持て余して いつまでも孤独を居場所にして ただそこに在るだけで 人間

          『ねえ、愛せない。』

          【詩】わたしの心臓クライシス

          大変だ わたしの全人生もってしても 代わりのきかない 重大事件発生 学年一の秀才の彼に恋してしまった 胸の高鳴りが止まらない お昼休みは何をしてるのかな? 授業中はまたスマホいじってるのに また成績優秀 でもちょっとおドジ ついチラ見 抑えきれず加速する気持ち 廊下でふざけあう彼 ふと触れ合った目と目 顔がどんどん赤くなる音がする わたしの心臓クライシス ©DIGITAL butter/EUREKA project

          【詩】わたしの心臓クライシス

          だいすきだったんだよ

          将来なんて見えてなくて ただ今があって 後ろを見るわけでもなくて 揺蕩う毎日 私たちにはそう 愛がある 白く閉ざされた心に 壊れた心に 降りそそぐ水面の旋律 不思議 私だって 昨日はあんなに泣いていたのに 今日は微笑ってる 天から 降り注ぐ愛 私にもはにかみが 人生とは愛を知ること 人生とは愛すること 何度だって 愛をおもいしっていく

          だいすきだったんだよ

          いつか海になって泳ぐ

          また、あなたに会うために 必死に命を繋いでる 自らをも殺めぬように あなたの笑顔だけが浮かぶ 冷たい言葉でもいい また声を聞かせて やさしみをうけても 戸惑うばかりで その言葉のあらを探してしまう 蔑まれる孤独のなか なんの取り柄もなく ひとりつったってる 周りを見たって誰もいないから 自分を正当化することに必死で また、あなたに会いたいんだ 僕はもう信じてしまったんだ 頭の真ん中で 髄までひたって だから生きていくんだ 諦めちゃいけないんだ 自分で死んじゃいけないん

          いつか海になって泳ぐ

          こんなに愛し合ってさえいるのに

          嘘つきだよね、ふたり 怒鳴られないように 叱られないように あなたの顔色をうかがう日々 あなたの笑顔のために 嘘っぱちの微笑みを浮かべる あなたの言葉にただ頷く 愛になりすました本当の自分を殺して あなたも愛してくれた その執着心 僕を壊すことも あなたの愛しかた でも大きな大きな愛を与えてくれた なのに 僕の手は イラついた引っ掻き傷で 腐った色した 僕は 僕は 僕は 僕たちは こんなに愛し合ってさえいるのに どうして歯車が合わないんだろう 悲しいけれど 別れ

          こんなに愛し合ってさえいるのに

          芸術と、稚拙なちっぽけな私

          わかってた 力なんてないって 少しずつ 少しずつ  ポエムを 世間への 戸惑いの中 描けなくなっていた わかってた 自分のことを 話すことが苦手な私が 唯一 私を表現できる チャンスの場 たとえ 批判されても  揶揄されても 怖くない ちょっと恥ずかしいけれど ポエムは自己表現 芸術は表現すること かみあってるよね ポエムは わたしの自立の証 少しだけ 培ってきた 芸術はわたしの人生だから こんなわたしを こんな作詩を みてくれる あなたへ伝えたい言葉 本当にあり

          芸術と、稚拙なちっぽけな私

          【物語】君じゃないけどアンドロイド

          君じゃない 君じゃないんだ 所詮はまがいもの だけれど たとえ 偽物だとしても 愛するよ 君を愛しているから これからは 君のかわりに あの日から 君はもういない だから創った 創りあげた 君の代わりの 君そっくりの アンドロイド 艶やかな流れる栗色の髪 優しい眼差しは深く 白く華奢な手足 いつもそばに置いた 朝食を作らせた 寝る時もいつも共に 僕を呼ぶ声は 君そのままに しかし 君じゃない 君じゃないんだ 時間が経つにつれ 生まれる亀裂 所詮 人形は人形だと

          【物語】君じゃないけどアンドロイド