アトツギが深く考えずに広報活動をしてみたら色々と考えさせられた話


弊社ゆるキャラのシコラ(干支バージョン:ウサギ)

こんにちは、BtoBの袋屋であるシコーで社長を務める白石と申します。家業を継いで2年目の3代目です。社長就任をしてから広報活動を意識して取り組んできたので、そこからの学びをシェアしようと思いました。簡単に言うとアトツギは広報活動した方がよいぞというのが結論です。

なぜ広報活動をはじめたのか?


社長になって半年が経過したころに一般社団法人ベンチャー型事業承継が主催する広報イベントに参加したことがきっかけです。もともとアトツギさんとのつながりを求めて匿名でTwitterをしていたのですが、知り合いのアトツギさんが多く参加するようだったので「ほな、自分もいこうか」と同窓会にいくような軽い気持ち参加しました。これがよかったです。

その中で一番刺さったのが、「実名でないと取材につなげにくい」という一言でした。当時の自分は取材を受けることを目的にはしていませんでしたが、自分のTwitterの在り方を考えていたので、この考え方はオモロイなと感じてTwitterを実名にすることにしました。そして、そのイベントのあとの懇親会でForbesジャパンの藤吉編集長から頂いたアドバイスに基づいて行動を起こすとTwitterでバズってメディアに複数とりあげてもらうことになりました。このあたりは、私の拙い文章よりもうまくまとめて頂いたForbesジャパンの記事に委ねるとします。(サムネの米袋を被っているのが私です)

どのような広報活動をしたのか?

バズってからの進捗はほぼ全てTwitterでシェアしました。これは当時Twitterのフォロワーさんが700名から2100名に急増したので、過半を占める人たちに頂いた提案など、進捗を報告するのが自分の責任だなぁと感じていたからです。これが振り返ると自分が広報活動を本当の意味で意識したキッカケでした。

ここまで具体的な成果として取り組めたものは以下になります。

  1. 阪急百貨店の催事への出展

  2. 渋谷ロフトでの催事に出展

  3. 広島の中学校で鞄屋さんと一緒にSDGsの授業を実施

  4. メディア出演複数(TV、ウェブメディア、ローカル経済誌、袋屋業界誌)※他にも色々あるのですが、わかりやすいもののみ明記します

    これらは全てバズったことがきっかけなので一発屋の域をでないなというのが率直な感想です。そのあとはバズったあとの商品開発などの経緯をSNSなどで継続して発信することで、色々なお声がけを頂けたので運がよかったなぁと思っています。はじめからメディア出演を目的にしていたのではなく、自分がオモロイなぁと思うことをコツコツ続けてきたらお声がけ頂いて成果がでてきたという感覚です。

その効果はどんなものだったのか?

ご近所さんや親戚にまでTwitterのことがバレてしまうということや、心の柔らかい部分に突き刺さるような手厳しいご批判を頂くというデメリットもありましたが、結果として広報活動をやってきてよかったと断言できます。特に私の場合は事業承継をしてまもないので、「ちょっとオモロイことをする新社長」という認知をして頂けたようです。それをまとめると次のように整理できます。

  1. 初対面の方とのアイスブレイクに役立つ

  2. 新しい案件で声をかけてもらえるようなった

  3. 採用活動でPRすると学生さんのリアクションがよい

  4. 自社の社員さんに喜んでもらえた

1.アイスブレイクに役立つ
元々、それっぽい景況感の話などをアイスブレイクでするのは苦手な方でした。なので「Twitterを見させてもらっておりまして。。。」という話をふって頂いて、いじって頂くくらいの方が相手との距離感が縮めやすいので助かっています。

2.新しい案件で声をかけてもらえるようになった
どれだけよいサービスを提供する企業でも知られていなければ何もはじまりません。色々な広報活動を通じて、業界外の方から開発案件やオモシロい取り組みのお声がけを頂けるようになりました。これら認知されることで生まれた新しいご縁は、まだまだ小さいですが、売上の実績も上がってきました。

3.採用活動でPRすると学生さんのリアクションがよい
採用活動において学生さんに興味をもってもらえるようになりました。会社紹介としてはじめに「袋屋です」というよりも「バズってTVにでた袋屋です」と言った方がツカミは抜群によいです。また、ダイレクトリクルーティングを利用した採用活動では取材頂いたリンクを貼りつけると、社風にあうかどうかを学生さんが早い段階で判断しやすくなったようです。

4.自社の社員さんに喜んでもらえた
自分達の仕事がメディアに取り上げてもらうことは第三者に前向きな評価をしてもらえたことになるので、社員さんが喜んでくれました。もちろん、一部からは「社長が米袋被ってTVにでるのはどうかと思う」という意見も人づてに耳に届きました。そのことは謙虚に受け止めつつ、ポジティブにとらえてくださる社員さんが多かったのでよしとしています。弊社の場合は国内に8工場事業所が点在しているので、私の人となりを知ってもらうのにも大きく寄与しました。

これからどのような広報活動を展開していきたいのか?

ここまでの活動は、とにかく自分がオモロイと思うことを猪突猛進でやってきたというのが実情です。厳密にいうと広報の定義にはまらないこともあったでしょう。ゆえに、この延長では私の趣味の範疇をでることができませんし、再現性がないと感じています。ここから先の取り組みで意識していくことは①世の中もオモロイと共感してくれること、②広報活動に社内の仲間をまきこむこと、の2つです。
これらが実現したときには、結果として広報の部署を新しく設けることになるはずです。その方がきっと今より大きなインパクトをだせる広報活動になるし、自分は広報活動以外の新しい仕事に注力できるようになるでしょう。
自分がやっている広報の仕事を数年のうちに誰かに任せることを目指します。(もちろん、広告塔として役にたつなら大概のことはします。)

最後に

広報活動をやってよかった理由は述べました。あと、広報活動をしたことがない中小企業において適任者はやっぱりアトツギだと思っています。限られた社内リソース、事業内容の理解度、社内外における認知度、SNSなどへの理解。。。そして、広報という仕事をゼロから新しく立ち上げることはアトツギにとって価値ある経験になるので、結果として会社の成長にもなります。
※もちろん、広報担当はアトツギでなくてもよいのですが、中小企業が広報活動を新しく始める場合は経営陣からの手厚いサポートが必須だと思います。

ここまで読んで下さった方は、きっと私、あるいは弊社にご興味を持ってくださった方だと認識しております。そういうことであれば、以下の広報動画(広島の中学校でのSDGsの授業)をご視聴頂けますよね!そして、チャンネル登録もしてくださいますよね!?

最後に少しばかりのワルフザケをさせて頂いたところで、アトツギは広報活動をした方がよいぞ!という言葉とともに締めさせていただきます。

おあとがよろしいようで。



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